nomurahideto's blog

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漢々学々

キャラ造形は占いから生まれた?

漢字(キャラクター)の場合と同様、キャラの淵源にも占いがあったというのはどうでしょう? というのも、ちょうど日用類書を調べ始めていて、前に夏目さんから顔の描き方の伝統と人相術について聞かれたっけと、相法の項目を見てみたら、ほくろの位置とかだ…

「気」は「金」のように実在する

現象として気が実在するということと、物質として気が存在するということはイコールではないのだが、しばしば混同されています。中国古典を研究していると、気という言葉を使わずにすませることは非常に困難ですが、とりわけ道教なんか研究していると気その…

周天法解釈における伝統と科学

12月の道文研で「周天法解釈における伝統と科学」という題目で報告しました。 精虫が舎利になる? 神仙は電子の身体? 諸天は火星人? を三題噺として、民国期に内丹の近代化を図った趙避塵と陳攖寧を対象に、道教の性/精をめぐる修行法+αを取り上げ、伍柳…

研究者の読者性について

仏教大学に早めに着いたので書店を覗いてたら、石原千秋の新刊『読者はどこにいるのか--書物の中の私たち』*1をたまたま手に取ったら、思いっきり現在の研究テーマと関係あった(^_^;) そもそも静坐を思想史の問題として論ずるにあたって、儒教の読書との関連…

読書をめぐる冒険

京都では土曜日のシンポに続いて日曜は京都民俗学会でid:monodoiさんの報告を聞いてきたわけですが、期せずしてシンクロした内容になっていたように思うので、以下まとめて自分の研究に引き寄せた感想/妄想。勘違いあったら、びしばしご指摘ください。 まず…

修行×身体×物語

「花園大学国際禅学研究所・修行と身体班/宗教思想・文化研究会共催シンポジウム: 身体からはじま(め)る思想(史)」で報告してきました。報告者のもろさんと北條さん、参加されてたみなさんに感謝! 僕の報告については詳細はほぼ四にアップしました。ご…

シンポジウム: 身体からはじま(め)る思想(史)

12月5日に花園大学国際禅学研究所・修行と身体班/宗教思想・文化研究会共催のシンポジウムがあって、そこで発表します。「越境させる身体―静坐で語る思想史―」という題で、中国哲学史を静坐をキーワードに語り直すという妄想力全開な内容を予定してます。 …

修行始めて30年、未だ陽神見えず

霊学研究日誌更新しました。

科学の子

日本でもニュースで取り上げれている、公園の無料エクササイズマシーンですが、傍らにこういう看板立ってました。 このほかにもいろんなところで「科学」という言葉が使われていました。前はあんまり気にしてなかったのですが、これってけっこう重要なのだと…

修行法分析マトリックス

内丹説を論じるときに、その思想を解明するにせよ、儒仏からの影響を検証するにせよ、これまでの研究では実践と理論と表象とをきちんと腑分けせずに議論してきたように思われます。例えば仏教からの影響を問題にする場合も、具体的ないくつかのレイヤーに区…

内丹法における価値の位階と欲望の強度モデル

内丹の研究で、常に注意しておくべきことに、理論的に構築された体系の上位にある価値が必ずしも現実での目標とはなっていないという事態があることです。べき、といいつつも、先行研究ではあまり気にされていないようで、僕だけが変に気にしているだけなの…

『<a class="okeyword" href="g:lingxue:keyword:道教">道教</a>と共生思想』刊行

昨年2008年12月に開催された第3回日米道教研究会議の論集が『道教と共生思想』として刊行されました*1。 一応僕も論文書いてます。「民国初期の武術と内丹−呼吸法の近代化をめぐって−」と、初の武術ネタです。参与観察の成果の一端、かな(^^ゞ 以下、目次と…

矛盾する表現は修行においてレトリックではない

中国哲学の古典にはしばしば相反する内容が並記されることがあります。矛盾する表現に出会ったとき、研究者も含めてたいていはこれをレトリックや、弁証法的な昇華として解釈します。しかし修行の実践においては、矛盾する要求はそこから別の何かを要求しな…

神学、宗学、そして経学?

日本中国学会大会に参加してきました。 哲学・思想部会の最初の報告は『文心雕龍』における表象としての易卦に関する話題で、内丹研究からしてもその出自のいったんとなりうるもので興味深かったです。もっとも報告自体は、表面的に見えるものの奥に別のもの…

「東アジアの静坐の伝統」及び「仏教の座禅の伝統」合同国際シンポジウム

月末に台湾の清華大学と法鼓山の共催で静坐のシンポジウムが開かれるそうです。発表内容、おもしろそー。知ってる先生が報告者の半分くらいいるし、すごく行きたいです。が、僕はそのとき北京で仕事と修行の予定。。。せめて配付資料コピらせてもらおっと。

眼鏡と内観

四谷会談にひさびさに記事をアップしました。追記(10/6):その後、大学院の後輩でプロの中医さんのSさんに見せたところ、shigeさんのコメントと同じ答えが返ってきました。やはり中医の素養があると一発で分かることなのか〜。そして図もちょっと変わってい…

よいことを“させられる”のはよいことか?

養老天命反転地は実際に見てきた*1ときにいちばんハテナだったのは、天命に逆らう取り組みには長い伝統あるのに、そういうのに関係なくこういうことする必要あるのかな?というものでした。もちろん楽しくはあったんですけど、例えばベタに周りに自然あるん…

天人相関の理論と実践―風水と煉丹術―

宗教学会のパネル「宗教とエコ・フィロソフィ―東洋の宗教伝統を中心として―」で報告しました。 論文化にあたっては、参考資料をもう少し整理して各素材の記述をふくらませないといかーん(>_ 基本的なコンセプトはエコ・フィロソフィとして「いかにもそれらし…

懐古趣味と性善説

人文系の人に時折見かける反グローバリズム病の解毒薬シリーズとして、『経済成長って何で必要なんだろう? 』を読んでみました。 僕の専門からは直接貢献できることは少ないわけですが、数少ない関係するネタが、終章で触れられていた「懐古趣味の壁」(pp.2…

面然大士は内丹練ってるんじゃね?

さて、道教の美術展、僕の専門は修養系なのであんまり関係するのはないかな〜と思ってたら、179番の焔口餓鬼図を見て、これ内丹じゃーんと妄想が炸裂して、ついついTシャツも買ってしまいました。 「美術研究」に解説があって(ググったら東文研のサイトに本…

<a class="okeyword" href="g:lingxue:keyword:道教">道教</a>の美術展東京版

先日、三井美術館の特別展 知られざるタオの世界「道教の美術 TAOISM ART」−道教の神々と星の信仰−にようやっと行ってきました。 全体の半分も展示されてないのが残念です。メインは大阪なのかな。ちょっと行けない。。。と思ってたら、図録で全部見れた(^o^…

"新青年"と修養法の近代

日本聞一多学会第13回大会で報告させていただきました。 報告自体は配付資料だったんですが、下書きはプレゼン形式で作っていたので、以下に公開します。 http://docs.google.com/Presentation?id=ddt6q9vr_231f2f8pccc 論文化への課題としては、 新青年の主…

他人の褌版台湾出張報告

3月にシンポジウムで報告してきたのですが、そのレポートが主催側の東大UTCPのブログで公開されてました。今頃気がついた。あかん、アンテナに入れとかんと。 http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2009/04/post-216/ http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2009/0…

Daoist Modern: Innovation, Lay Practice, and the Community of Inner Alchemy in Republican Shanghai

日米で対論者をしていただき、僕のつたない発表をほめてのばしてくださった劉先生の陳攖寧研究がまもなく公刊されます。アマゾンでそっこーポチりました。 Daoist Modern: Innovation, Lay Practice, and the Community of Inner Alchemy in Republican Shan…

伝統的身体を計測するには

CH82に参加してきました。モーションキャプチャ関係は最近自分が身体的な実践に取り組んでるので興味がありました。最後の一つは参与観察のために退席したので聞けなかったし、その後のネクストSAT関連もすごく聞きたかったので、非常に残念でした。 古典研…

儒教的恋愛のすすめ?

現代日本社会に限ってのことになるけれど(これは近代民主主義社会全般まで広げることが可能だとは思うけど)、原理的な部分についていえばすでに儒教的な理想社会は達成されているし、その社会の一員として生まれついた僕たちは学んで至る的聖人の条件をみ…

<a class="okeyword" href="g:lingxue:keyword:霊学">霊学</a>研:科学と易筋経ネタ

しばらく更新滞ってましたが、霊学研自体はきちんと活動続けてます。 研究ノート「神仙はラジウムと電気で造られる」アップしました。もう少しまめにつけねば。

中国哲学は再び壁を目指すか?

研究会の発表で、導入に村上春樹さんのエルサレム賞受賞スピーチ*1を援用しつつ、議論をすすめました。内田樹さんが示されたように*2、政治的な文脈でなくより普遍的な言葉として読んだとき、やはり僕は作家を中国哲学者に置き換えて(ここでは特に古典研究…

<a class="okeyword" href="g:lingxue:keyword:霊学">霊学</a>研セカンドシーズンは武闘派へ?

月イチでやっている霊学研究会ですが、新しく入ってこられたお二人を合わせて、昨日参加の4人のやってることは、は、意拳+長春八極拳、意拳+陳氏太極拳、馬貴派八卦掌、馬貴派八卦掌という武闘派?集団に。で、読んでる資料は内丹だの宗教結社のだのだか…

内聖外王と静坐

シンポジウムで中島隆博さんが西田幾多郎(と丸山真男)と新儒家(熊十力、梁漱溟、牟宗三)を否定政治学から比較するという基調講演をされていた。どうも一昨年に書かれた論文をベースにされている様子。むう、読まないと。 とはいえ、勝手にこっちのテーマ…