nomurahideto's blog

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中国哲学で“自分探し”をするとカルトっぽくなるのは何故か?

きちんと統計をとったわけでもなく、ただ目の前の事例を見ていてのことですが、どうも中国哲学、まあこの場合は儒教方面、で、“自分探し”をしている人々が、どうにもカルトっぽく見えるのは何故なんでしょうか。 翻ってみるに、僕の母校の某大学には西洋哲学…

馬貴派八卦掌特別講習会のお知らせ

このたびの東日本大震災に被災された皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。東京近郊にお住まいの方々は、表面的には日常生活が回復しつつありますが、節電の影響も馬鹿にはできず、心理的な不安はなかなかぬぐい去ることはできないかと思います。これまでも…

共生と養生

この3月末には現在の仕事が職場ごとなくなり、高学歴ワーキングプアまっしぐらなのですが、それはともかくとして、この5年近くお世話になったおかげで、自分の研究自体も発展させることができました。感謝。で、昨年12月に総括シンポがあって、5年分の研…

前へ伸びる88式、後へ沈む88式

馬貴派八卦掌に残された88式套路のうち、中心となる八卦掌の風格での練習をすすめてきているのですが、2月には八卦掌の風格にも二つの方法があるとのことで、また違った動作を教えてもらいました。李先生曰く、練るポイントが違うので動作が違うように思え…

走圏は周天法の進化の一端

今日の李先生の講習会では、馬貴派における周天法の理解について基礎的な説明がありました。李先生の言われるように、仏教、道教、武術などで行われている周天法的修行の中で、走圏がもっともすぐれていると僕には結論できません。しかし、少なくとも気功的…

『虐殺器官』を読んだ夜にヴドワイゼルを

ふと思い立って、積ん読してた伊藤計劃『虐殺器官』*1を読みました。文庫が出たときに買ってあったのですが、冒頭の文体がジュヴナイルっぽく感じられて、それが理由というのも変なのですが、何となく読み進めることができずに放置してあったのです。文庫の…

諸星大二郎から宮沢賢治への返歌

テレビで宮沢賢治の特集をやっていて*1、遺伝子の研究とかしてる中村桂子さんが科学者からみた宮沢賢治の自然観みたいなことを話す回でした。そこで「未来圏から吹いて来る透明な清潔な風」という詩の一節が出てきたとき*2、思わず諸星大二郎の『バイオの黙…

蛇が獅子に化け、燕が鷹に化け、熊が蟹に化ける。

あくまで一面を示したものに過ぎないことを承知の上で書けば、現在学んだ範囲では、馬貴派の八掌には次のような先後関係があるようです。第一のルートは、龍形で円の動きを学び、獅形で球の動きに拡張するというもの。第二のルートは、単勾式で身のかわしか…

踵息と胎息

先週の土日の講習会では、馬貴派における踵息と胎息の理解について教えていただきました。どちらも呼吸法ではあるのですが、現実に空気は肺に入るだけですから、足の裏はもちのろん、下腹部までだって息が届くことはありません。いやいや横隔膜をだね、とか…

88式左右始まる

今月は熊形カムバック月間と思ってたら、88式も次の段階に進みました(゜_゜) まず熊の走圏ですが、肩腰足を熊のようにせよとの由。熊は手の助けなしにやらんといかんので、やはりいちばん難しい。 翻身掌は前に習ったものとほとんど変わってませんでした。つ…

指先から背中まで

これまで手の要求として、沈肩、墜肘の二つは伺っていたのですが、先日の講習会でさらに二つ、坐腕と領指も習い、これで指先から肩までの要求をどう表現するのか、やっと分かりました。これらの要求を満たすことで、「背如箕形」になるそうです。なるほど。 …

六本木ヒルズでイルミネーション&プラネタリウム

イブ×8でヒルズに行ってきました。もうかなり迷わなくなった(^_^)/ 麻布十番のむら田で釜飯を食べてむふーとなったところで、けやき坂を登りました。日本で最初に青色LEDのクリスマスイルミネーション始めたとこ、だっけ? それから毛利庭園へ。 そんで展望…

立ってもすごい磨身掌

昨日の講習会で、つくづく分かったのが、李先生は立ってもすごいということです。磨身掌の母掌を習ったときと違って、高めの姿勢から始まったんですが、これがいまいちしっくりこない。 それで工夫していくうちに、どうもどんどん身体が勝手に低くなるんです…

上鬆下緊の前にすべきこと

腰を回すこと*1と並んで、僕が問題に感じていたのが上鬆下緊の理解でした。どうも前の会の初期においては、「うつ病の熊」(夏目さん談)のように上半身の力を完全に抜いた上で、徐々に起こすようにして姿勢をつくる練習をしていたようなんです。ようなんで…

動かそうとして動かすのと動かすまいとして動くのは全然違う

昨日の講習会では、揺身掌の第二型を習いました。第二といいつつ、これまでにもう二つ習ってるんですがその違いは。。。?というのはさておき、揺身掌第二では、双換掌を揺身掌で挟むかたちになって、双撞掌の比重が増しており、練習の主軸も双撞掌におかれ…

最初から腰を回そう!

前の会のときからあった問題なんですが、走圏のとき、李先生が腰を回すように指導してるのに、日本人側で「あれは上級者向けの指導だから」とか理由をつけてねじりをゆるめる傾向がありました。最初のうちは納得して練習していました。しかし次第に僕はどう…

12月は後四掌ほかの復習。

88式の後半を復習して、88式を八卦掌の風格として練る下地ができるだけでなく、12月は久々に後四掌と基礎的な掌法の復習があるようです。 申込等詳細は以下のサイトからどうぞ。 http://www.maguibagua-tokyo.com/sub27.html★経験者コース(担当:李保華老師…

守らば則ち余り有りて、攻むれば則ち足らず。

移動中は文庫や新書を読むことが多く、先日は復刊された二畳庵主人『漢文法基礎』*1を一気に読んだりしてたのですが、今日から何となく気分で浅野裕一訳の『孫子』*2を読み始めました。竹簡本を定本にしてるのが特徴で、平易な訳とその経緯をまとめた解説も…

御湯神楽といしきりん

道教学会の翌日、若手研究者の集いタオの会にて、石切神社で御湯神楽*1を見学に行きました。写真に撮りたかったんですが、そんな雰囲気でなかったので、普通に見学。素足にわらじの巫女さんに萌える。雨の日もあの格好でやるなら、かなりエロティックではな…

八卦掌としての88式套路

88式が今回また大きく変わりつつあります。最初から数えてver.4になるのですが、李先生のお話では、最初の型が太極拳の風格で練るものであるのに対し、今回の型は八卦掌本来の風格で練るものなのだそうです。 確かに単勾式や獅形を習った後で、個人的に復習…

雲の心で敵に接し、水の体で打ち破る。

行雲流水といえば、だいたい日国にあるよう「ただよう雲と流れる水。他の力にさからわないで、滞りなく動く自然のゆうゆうとした姿。自然のまま、なりゆきにまかせて行動するさまなどをたとえていう。」といった意味ですが、馬貴派ではここにも武術の秘訣を…

打突というより衝突

穿掌は抜き手で相手を突く技で、八卦掌のもっとも基本となる攻撃方法だけに、いろいろな変化があります。連続で突いたり、裏に帯手を合わせたりと、掌法や套路の中で、あるいは単操としていくつか習っています。その穿掌の基礎を学ぶのが三穿掌で、単換掌に…

馬貴派八卦掌と秋の空

五行配当的な解釈に科学的な根拠はないと思うのですが、それでも秋口の涼しい時期に呼吸を重視して精神に力点をおいた練習をするというのは理に適っているように思われます。 きちんと計画を立ててトレーニングすることを目指すとき、一般にはどんな練習を一…

馬貴派の呼吸法

秋の講習会初日は単換掌の講習が予告されていましたが、なんと初めて動作に即して具体的に呼吸について講習が行われたのでした。88式套路の復習もあったし、内容豊富。 呼吸法自体については、前々から基本的な理論について教えを受けていましたし、練習のと…

イラン料理「おつかれさん」

定期的に借りれる練習場所の確保を目指して、哲学堂公園付近の某所を使わせていただきました。駅からはちょっと遠かったけど、集中して練習できそうな感じでよかったです。 練習後、問題は食事の場所だよね、と話してたら、ご近所のメンバーから、変わった店…

馬貴派八卦掌2010秋期講習会

10月7日から31日までの木曜と土曜(最終30日は31日の日曜日に振替)、李先生による馬貴派八卦掌の講習会が開催されます。木曜日は久々に龍形前四掌を李先生から学べます。土曜日は体験教室になっています。 詳細は以下のサイトからどうぞ。 http://maguibagu…

アナトミートレインと小周天

伊藤和麿『腰痛はアタマで治す』*1という新書を書店で手にとってぱらぱらめくっていたら、おーっという図版を見つけてさっそく購入しました。 アナトミートレインという解剖学的見地から「全身の筋膜、筋筋膜のつながりを地図として表現した」ものだそうです…

花いちもんめと歩法

環境/文化研究会での深澤さんの禹步に関する報告*1はとても参考になりました。地鎮め=結界としての禹步に先行するものとして、歩くこと自体の聖化としての禹步を考えるというのは、確かにおもしろい。もっとも前者は歩くことで世界を変えるわけで、人なら…

理解・観察・体感のバランス

走圏で内側の足をまっすぐ出せないこと*1が端的に表しているように、練習において理論と観察と体感の整合性をどうとるかはなかなか難しい問題です。意図的にしろ意図的でないにしろ、内側の足が擺歩気味になってしまうのは、実際に目の前のお手本、李先生の…

身体からみた全真教と正一教

内丹による自利行中心の全真教のような丹鼎派と呪符による利他行中心の正一教のような符籙派とは、宗教的な行為としては全く異なることをやっているようにみえます。しかし、白玉蟾が内丹と雷法を接続したり、陳致虚が度人経を利他行の読誦に重ねて内丹を説…

走圏にすべてがあるというのは理念ではない。端的な現実だ。

2010年夏の馬貴派八卦掌講習会が終了しました。だいたいの内容はバッキーズのブログに残してあります。 http://magui-style.blogspot.com/2010_06_01_archive.html http://magui-style.blogspot.com/2010_07_01_archive.html 今回新たに学んだことをリストア…

どこで区切るかでなく、そこで区切ることで何を練習するか

馬貴派の88式に関して、僕たちは現在2バージョンを習っているわけですが、1と2で動作の区切り方が違うんですね。「夜叉探海」のようにすべての型の名前を教えなかったのは、動作の区切り方にゆらぎがあって、それをあえて固定しないためでした。1でも練…

花園大学2010馬貴派ワークショップ

「修行と身体ワークショップ第2回: 身体の中心を練る 〜馬貴派八卦掌と易筋経体験〜」と題して、8月1日に花園大学でワークショップが開催されます。近隣の方はどうぞ御参加下さい。

岡山&福岡2010年夏期講習会

東京講習会終了後、京都でのワークショップを経て、今年も岡山と福岡で李先生から直接馬貴派八卦掌を学べます。 まず馬貴派八卦掌・易筋経学術会主催の岡山&博多講習会です。8月2日〜26日まで岡山、29,30日が博多です。 それから馬貴派八卦掌太宰府練功会主…

カラダリテラシーが身につく馬貴派八卦掌

なんと女性誌FRaUのムック『FRaU Body 崩れないカラダ パーフェクトガイド 』で馬貴派八卦掌の特集が全面的に組まれていて、吃驚しました! FRaU Body 崩れないカラダ パーフェクトガイド (講談社MOOK)作者: 講談社出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/1…

全身丹田

前に李先生が、丹田だけが丹田じゃない、全身丹田だと言われていて、オカルトな解釈ではないんだろうけど、どういうこっちゃ?と正直ぴんと来てなかったのですが、今日の講習会でだいぶ腑に落ちました。あるいは自分の身体が前よりもできてきているから、そ…

左足が弱いだけ

歩法のときに、足が前に出るのと腰が回るのをいっしょにしちゃってる悪い癖について、腰を回すということを分かってないのではないか、という私見を述べました*1。 その後の李先生の歩法に関する解説とも、問題点のありかについては一致したのですが、その原…

からだの文化―修行と身体像―2日目

昨日*1の、マンガ・仏教・中国武術引き続き、二日目の今日は、ピアノ・丹田呼吸・コンテンポラリーダンスとますますカオスに♪ 大地さんの「日本近代のピアノ教育における身体イメージ」は19世紀に現実に存在したピアノの指強化器具や特訓的奏法についての報…

からだの文化―修行と身体像―1日目

学習院大学で開催された研究集会*1に報告者として参加してきました。 夏目さんの「マンガにおける修行身体イメージの伝承」では、戦前の武道物が戦後に野球物にずれ込んだ経緯、そして現代の格闘マンガとその時代性までを概観する幅広いものでした。バトル物…

ただ殴るだけなら穿掌よりジャブの方が速くて使える

相変わらずみもふたもない李先生のコメントが炸裂した昨日の講習会でした。龍形みたいに手を伸ばしてると、相手を殴るのには不便である、腕を曲げて(ボクシングのように構え)、パンチを出した方が速いし便利だと李先生は断言します。では、何故基礎の龍形…

上下じゃなくて上中下

今日もまた大切なものを習ってしまった。上鬆下緊と、上の要求、下の要求それぞれ教えてきたけど、上から降りてくるもの、下から昇ってくるもの、両者を中が/につなげて全てを一つにしてこそ意味があるとのことでした。おおー丹田ですよ、丹田。

腰の捻りと足の送りは同じにしない

昨日の講習会で、歩法における裡直外扣を李先生が指導されていました。あくまで僕の理解ですが、問題点を言い換えれば、外を扣歩しないで内を擺歩してしまう、ということになると思います。 一見すると李先生もそれっぽく歩いているように見えます。しかし李…

やや擺歩順勢掌

今日新しいの3つも習いました。ある意味まったく初めてなのが、やや擺歩という動作。しばらくやってみて分かったけど、走圏きちんと捻れてないと崩れやすいし、方向見失いやすい。 李先生のお手本を食い入るように見つめ、自分では速度をあれこれ変えたりし…

頸が弱いんだよ、頸が

いよいよ獅形八法も折り返し地点の第四。動作は第三に三扣三擺加えただけ、のはずがこれがまあ難しいです。回したときに下の手が非常に不安定。いちおう正しい位置を維持しているものの、ふわふわしちゃってる。 ようするに、頸のところで両手が繋がってない…

蛇の穿掌、龍の穿掌

穿掌の単操はこれまでに大きくは2バージョン習ってたのですが、実はそれは蛇の単操なのだそうです。昨日の易筋経講習会では、新たに龍の穿掌の単操を習いました。 3つの穿掌単操は、定歩でやるにしろ活歩でやるにしろ、蛇1→蛇2→龍(1?)と動作が複雑に…

見えたり見えなかったりするということ

今日の易筋経の講習において最大の発見は、膜についての理解が少し深まったことでしょうか。見えるものと見えないものを橋渡しするのが膜というのは前から伺っていたわけですが、膜自体が見えるものであり見えないものであると教えていただいたのは初めてだ…

夏はライオン、冬はかぎ、これなあに?

答え:筋骨。夏は獅形掌で筋骨を活発にし、冬は単勾式で筋骨を壮健にするのだそうです。 どちらを先にやるかは問題ではないとの由。なるほど。 僕はてっきり、龍形→単勾→獅形と進んでいくことで背中が下から上へ段階的に鍛えられていくと考えていたのですが…

回転の秘密

僕たち馬貴派八卦掌の秘密も「黄金の回転」にあったのです。ドッギャーン*1。 鉄のように重い球体をいかに回転させるか、と言われて、通訳しながらジャイロ先生!と心の中で叫んだのは内緒です。。。ウソです、練習のときはそんなネタ思いつく余裕ありません…

馬貴派八卦掌2.0

今日は前半で単換掌第三を、後半で獅形八法第ニを練習しました。さすがに今回の講習会はカリキュラム多すぎると思ってたけど、なるほどこうして積み上げてくのかと納得。 単勾式と獅形を練るのが八卦掌の第二段階だそうで、実際これでまた龍形の感覚が変わる…

儒教研究が前提とすべきいくつかのこと

中国哲学分野の場合、儒教研究にまま見受けられる傾向に、文献の外の世界を想定することなく論を立てる悪い癖があります。もっとも経学と文献学の方法論が混淆した中国古典学の徒には抜きがたくある習いですので、儒教研究に限らないわけですが、儒教研究に…