Under the hazymoon

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真説マトリックス

1作目のラストではすごくがっかりした覚えがあるのです。覚醒したとたん、いきなり人間を超えてしまってスーパーマンになってしまいやがったと。その感想が当たっていたことは二作目でスーパーマンのように飛んだことで確認しました。
 

ようはそのように意図してそのように演出したのだと。しかし、手を広げて空中で飛んでくる銃弾を止めてしまうよりも、ディオがやったようにすべて見切って指一本で飛んでくる銃弾の一発目をはじくだけで、他の銃弾に連鎖して当たっていってすべて拡散してしまう、という演出の方がかっこよかったのに、と思ったものです。考えてみれば、その方が、まだ「人間を止め」てないことになったでしょう。
で、空なんか飛ばずに終わっておいて、プログラムもその後登場させず、敵は機械たちだけにして、ザイオンを守るため、マトリックス内に死に永らえている人間たちのうち、機械都市のシステム部分を担う者たち(必ずしもマトリックス内で高い地位にいるとは限らない)を見つけ出しては非情に殺していくという、銀河鉄道999ラストのネジのエピソードの翻案でもした方がよっぽどよかったのに。そう思います。なんか第二作、第三作とどうにもぐだぐだ感がいなめないのです。