Under the hazymoon

http://researchmap.jp/nomurahideto/

新春上鬆ショー

 最近時々、本当に時々ですが、上半身の力が抜けることがあるようです。熊形走圏の練習の後半に、手は牛舌掌で腕は肩を伸ばすようにややひねった状態のままなのに、ふっと感覚が消えるというかそんな感触があるんです。もちろん長続きせず、足を一歩すすめようとすると、腕から胸のあたりの神経に電気がぴりぴりっと走る感じがして、力が戻ってきます。外側の足のときにはまだ力は抜けたままで入れるようなんですが。上半身で身体を支えてるってのはこのことかしらん。
 

 これっていい感じ?とも思うのですが、しかし、この感覚に頼ってしまってはまずいように思います。遠藤老師が言われていたと思うのですが、大切なのは身体への要求であって、自分が感じる感覚ではないわけです。仮にその感覚自体がいい線いっていたとしても、一つの感覚を保持するために身体の方を動かすと、おそらくトータルでは身体はどんどん楽な方に逃げていって、総合的に要求を満たせなくなってしまうのではないでしょうか。そもそも今までにない感覚なわけですから、これを正しいかどうか気にするよりは、そう感じたときの自分の姿勢が要求を満たしていたかどうかを考えるべきで、そしてそこについては、やっている当の自分には実は判断しづらいところです。
 「考えるな感じろ」ではなく、「感じるな行え」とここはストイックに走圏にいそしむべきなのでしょう。でもまあ、力が入っていることすら自覚できなかった当初に比べれば、進歩しているわけで、それはもううれしいですけど。