Under the hazymoon

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丹田は自然にね

 岡田式静坐法で、腰が引っ込んで臀が出るというのは、正座でならできそうだけど、不断の姿勢(ようするに立ってる状態)でやるのはしんどいなあ*1と思ってたところ、別の資料で以下のようなコメントを発見。
 

気沈丹田丹田とは穴名である。……下丹田は全身の重心があるところである。武術を習う者は、気をそこに沈めれば、びしっとして動かず、身体がぶれにくくなる。しかし沈めるのは、徐々に降ろすのであり、意識するとしないとの間にそうする。他派(or外家拳)のように力を込めて降ろし、下腹をふくらませるのではない。この点をもし気をつけないと、疝気など腸を痛める症状が起こる。日本の静坐家岡田(原文:剛田)虎二郎は、糖尿病を患って死んでしまった。ある者は下丹田に力を無理に込めたせいかもしれないと論じているが、そうであろう。
(王新午『太極拳法闡宗』、古拳譜叢書第六輯、山西科学技術出版社、2006年。1942年版のリプリント。)

実際、八卦掌の走圏の要求では腰は言われても下腹は言わないんですよね。自然、というのはそういうことだと思います。内丹でも腰の方が重視されていて、下腹は結果であるように思います。このあたり、ヨーガはどうなんだろう。やはり、かなり重要なポイントかもしれん、と改めて思った次第です。

*1:http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20070521/p1