Under the hazymoon

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魂のダウソロード

 復活したWIRED VISIONでいちばん注目してるのは白田さんの連載(を儒学的文脈に置きなおして楽しむこと)だったりするのだけど、なかなかぐっとくるネタが転がってきました。「魂のダウンロード」だそうです。仲間由紀恵が歌ってたのは「恋のダウンロード」だったっけ。
 

 2回分のそのニュース*1では、中国出身の鍼灸師で医者でもある人が米国でちょっとした話題になっているという話で、鍼と魂?と思っていたら、治療はどうも外気功らしい。なんでも、

病気で正常に機能しなくなった臓器に新しいソフトウェアを「ダウンロード」する。新しい健康なプログラムを与えれば、臓器は自らが負った身体的障害を克服できる

んだそうで、これが「昔ながらの信仰療法に技術的な知識に基づく説明を取り入れるという、新しい潮流の現れと言える」んだそうな。でも霊学とかを知ってると、20世紀初頭から続いてるんですが、といった感じ。発想自体は、身体神の存思と同じ構造で、これがどれほど意図的かが気になります。人格神→八卦→プログラムとしてみると無機質度は格段にアップしているのが現代的、ということなのかな。このあたり、マクロコスモスとミクロコスモスの関係をああ描写した、ともいえる『マトリックス』のイメージは強烈だったりするんでしょうか。
 
 それにしても水伝仲間というのにも驚いた。グローバルスタンダードだ。むーん。

*1:http://wiredvision.jp/news/200706/2007061521.html、http://wiredvision.jp/news/200706/2007061821.html