董海川はスパイだった?
うふちゅん人同学*1やid:ixima師兄*2が董海川が宦官となって宮廷に入った経緯について考察されています。宦官で武術の達人というと、すぐに東方不敗を想像してしまいますが(^_^;)
で、そういや董海川についての本を持ってたな、と秦天寿主編『董海川与八卦掌』(天馬図書、1993年)を見てみました。すると、井桂林・武振魁「董海川的故事」によれば、
李子鳴氏(董海川再伝の弟子で、生前は北京市体協八卦掌研究会会長を務める)が提供した資料によれば、「その後、董海川は農民起義の軍の派遣を受け、辱めに耐えて宦官となり、首都に潜入し、咸豊帝*3を暗殺する機会を伺っていた。」
(p.14)
ということです。おお、スパイだー。でも結局、農民反乱は失敗したので、そのまま宮中に居着いたんだとか。どこまで本当か分からないけど、オチは中国人らしくて、妙に納得しました。手のひらはいくら返してもへらない。参考になります(マジ
この本は董海川の墓誌銘が一通り記録されている他、康戈武さんの「八卦掌源流之研究」(『うーしゅう』に載ってたのの元原稿?)も収録されていて、かなりお得な一冊だと思います。