Under the hazymoon

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これがッ!これがッ!これが88式だッ!

 いや確かに、李先生と手を交わすことは死を意味するッといった感じです。
 8日目です。今日は88式をとうとう最後まで。熊形走圏、龍形走圏、単換掌と練習した後、探掌の母掌、探掌5種、88式の中から単操二つを練習しました。
 

 88式はとうとう最後までたどりつきました。今日は動作多めでした。李先生が動作を入れ忘れるというハプニングもありつつ、とにもかくにも最後まで。何とか覚えましたが、ビミョーなところがいくつか。残り2日で、動作の正確さを期すため復習をするということでしたから、何とかなりそうです。前回の攻撃されてびっくりみたいな動作に続き、今回も謎な動作が。水に頭から飛び込むと李先生は言われたのですが、ホントにそんな感じの動作。これどういう意味があるんでしょうね。まあ、間違いないなく凶悪なものでしょうけど(^_^;)
 今日習った動作のうち、大鵬展翅、雲片掌を取り出されて単操を少しだけ行いました。あれ、雲片掌は大事だよ、というだけで、実際行ったのは普通の切掌の単操だったような気がするんだけど、雲片掌の単操はやらなかったんだっけ。
 探掌の母掌のところでは、これまで習っていた型から「白蛇纏身」が抜けていて、それは相手に背を向けるのは実戦的でないということと、常に円の中心を意識するためとのことでしたが、そうなると「白蛇纏身」の位置づけどうなるんすかね。今度聞いてみないと。
 探掌5種は、一つ打つ、二つ打つ、三つ打つ、回って打つ、更に新しいものとして、相手の蹴りを払って相手の逆の足を踏み逃げる相手をおって打つ、というのを習いました。これも88式の動作に入っていて、なるほどそういう意味だったのかと納得です。正しい動作に正しい理解。
 88式については、大起式のときに動作に合わせて呼吸を行うところを示されたものの、吸うと吐くがどこでどうかの具体的なところはなし。やはり自然にということなんですかね。まああまり気にしない方がいいかしらん。動作は最後まで一応行ったのですが、これはまだ半分で、引き続き左右逆に行って、それではじめて88式終了なのだとか。単換掌も片方やって終わりではなく逆もやって完全、対称に行うのが八卦掌である、とのことでした。88式左右4分ずつで8分間、後述するよう調子が悪いときは先に、普通の練習では練習がすすんで疲れた頃に行うのがいいそうです。ようすれば、掌法や88式が準備体操なり整理体操なりになっている、ということなのでしょう。事前事後のストレッチが不要と言われるのは、そのレベルから身体を八卦掌のものに変えていく、ということなのかもしれません。
 

はじめてのそうけん その6

 今日の練習はいきなり88式から始まりました。その心は、今日は天気が悪いから。どういうことかというと、天気がよい=きれいな気が満ちている、天気が悪い=濁った気が満ちている、という天の状態に人もまた左右されるので、天気が悪いときは人の中にも濁った気が多いのだそうです。なので、いきなり走圏をして気血を集めるよりも、先に88式を行って身体の中の濁った気を外に出してしまってから、走圏に移行すべきとの由。「昇清降濁」、清気を昇らせ、濁気を降ろす、という道教の養生の考え方にもとづいているんだとか。これは、身体の中の清い気を上半身に、濁気を下半身に集めること、という解釈とは違い、濁気は体外に出してしまう、とされているわけです。なるへそ。
 もっとも、このいかにもスピな語りをそのまま受け止めてよいかというと、おそらく李先生はスピ語りはしていません。天気が悪くて気圧が変化すると体調を崩したりする人は実際にいますし、同じ理屈で身体の調子がよくないときも先に88式なり掌法なりを先に行って調子がよくなってから走圏をするように言われたことがありますので、結局、気がどうこうという話ではないのです。どんな理由からにせよ、天候が悪かったなり、仕事に忙殺されるなりで、体調が思わしくないとき、まず身体を動かして、身体をすっきりさせてから、走圏を行うべし、というだけのことです。走圏をこそベストな状態で練習すべきもの、ということなのでしょう。