Under the hazymoon

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下端腰が弱いらしい

ここんところ相方はいろいろと走圏を直してもらっているんだけれど、いろんな人から教わって、しかもそれぞれ指摘されるポイントが異なるので、混乱してるとの由。うーみゅ。実際ちょっと奇妙なずれ方をしているのは、僕にも分かるんだけれど、では原因と修正点はというとよく分からない。
 

そこで、どういうところを直せと言われたのか聞いたところ、おおむね以下の通りでした。

  • 足がかめてない(外側が浮いている)。
  • 鼠径部がへこんでない。
  • 重心がぶれる。
  • 足幅がせまい。

等々。しかし聞いてるうちに、問題は結局一つなのねということが。ようは下端腰ができてない、つーことではなかろうかと。腰がまわることで下に送られる力が届いてないので、足だけでかんでることになって、それでかみが不十分になってるんでしょう。
夏目さんは上と下とが交互に発達するからその時々で弱いところが変わるよねとの由で、つまり足が現在は相対的に弱い状態なのでしょう。相対的に、というのは明らかに昔よりは足腰しっかりしてきてるので、それでもまだ足りない状態まで上達してきたということかなと。
ではどうするか、といえば、ここでじゃあ足に力を入れてぎゅうぎゅうかめばよいかといえば、おそらく間違いで、腰の問題を解消することで、結果的に足に力が「入ってしまう」ようにしないとダメなのではないかと思います。だからこその下端腰で、提肛+吸胯なのかなと。
で、この場合は、重心の問題は捨ててしまってよいと思うのです。というのも、重心をぶらさないように、というのは動作としてはまったく具体性がないので、要求としては高度すぎるんですよね。コンテンポラリーのダンサーが手に重心をおいたりできてしまうように、実は身体の連動はまったく恣意的で、この場合も結局は腰がまわれば足が強くかむのが自然であるというように擬制しているに過ぎないので、それが自然なのだと人為的に覚え込まないといかんのですね。つまり待っててもやってこない。そうだとすると、重心のような見えないものを擬制するのは、特に初心者には存外難しいわけです。僕もこの手の話はまだ実感できていません。
そうなると足そのものの問題としては、足の運びが安定していないのがむしろ具体的な課題としてあって、重心ぶれてもいいからともかく足幅と歩幅を正しく行うようにすることを優先した方がよいように思います。たぶん円周を身体でとろうとしてぶらさないようにしてるから、足をふらつかせてんじゃないでしょうか。かむ問題とは逆で、足の運びが常に安定すれば、上体もぶれないようになるという訳で。
とはいえこういった問題は、原因が同じでも現れ方が一人一人違うので、前のように恒常的に細かく修正してもらえない以上、実際は細かな修正点を細かに注意していくことより、それらを受け取った上で、いったん捨てて、原理原則に立ち返って、できるだけ具体的で大きなポイントに専心して再構成するのがよかんべかなと。つまり、個々の症状を一つ一つつぶすのではなく、総合してそれが風邪だと診断できたら、さっさと寝る、と。まあそんな感じかな、と自戒を込めて思うのでした。