Under the hazymoon

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気は集中、体は展開

ブートキャンプ6日目は2年以上学習者向けの易筋経講習会でした。内容はというと、ほとんど全学生向けのものと変わりませんでした。別の言葉でもう一度、易筋骨の前の練気血の要領を強調されていました。

  1. 守中:中正を守ることで気血が身体に満ちる
  2. 勿他想:その気血を散らさないように集中させる
  3. 練其充周:集中した状態で気血が全身にあふれめぐる

ですね。最初の準備動作がどれだけ重要か、ということかと思います。
後は、中盤の動作として新たに双撞掌?が入ったぐらいでしょうか。発力の動作と思ってやったらいかんのだと思うけど。都合、上盤5つ、中盤3つを習ったことになります。
 

しかし全く同じだったかというと、実は大きく違うことがあって、それは何かというと個別動作の回数だったり。一つの動作あたり8回1セットで休憩、というのを何度か繰り返して、あいまに指導が入りつつ、次の動作に移ると。上盤で1時間強、中盤で30分弱はやってたように思います。うう、2年以上限定というのは走圏で少しは身体ができてきたから、もうちょっときつくしてみようか、ってそういうことだったんですね。 結局、何か秘密のやり方があるとかそんな難しい話は何もなく、ただひたすらシンプルに練功すべし、練功すべし、練功すべ。。。。゛(ノ><)ノヒィ
ただ収穫はありました。まずまっすぐ立って行うか、しっかり馬歩で行うかのどっちかでやるんであって、その中間の何となく馬歩っぽくやるんでは意味がないんだそうです。とはいえ、必ず気を集めてから鍛える部分に集中させてやる*1、といっても、馬歩の段階で太腿がつらくって、がくついちゃって気を集中させるどころの騒ぎじゃないっす〜と思ってたら、練習の後で李先生より、自分がやるときはね、と足を水平に行くぐらい下げて、これでやると足と尻がつらくってねとのお話が。そーか、別に間違ってないんだ、きついのは。上背や腰の練功だからといって、太腿に負荷がかからない程度の馬歩でやっても意味がないってことですね。つまり正しい姿勢でできなくなったらそこで誤魔化してやり続けるよりはいったん中断して休憩した方がよい、ということかと。しかし、間違ってなかったとよろこんでええんやろか。これから先、ずっときついってことですよね、これ。えーっと。。。
また、僕などはやればやるほど動作が小さくなっていってるそうで、それは間違ったやり方だと。より大きくより全身の力で行うからこそ意味があるのだと。このあたり李先生は岩戸さんはよく「通順」している、と褒められてました。滞りがなくしっかりのびている、ということかと。Kさんも易筋経をした次の日体が大きくなったように感じるとか。李先生はにっこりそれを聞いていたので、間違ってないんでしょう。つまり僕は気を集める、力を込める、ということをやる際に体が縮めて固くしちゃってるんですね。うーん、注意してるつもりだったんですが、どうもしんどいとそういうことがまるで頭の中から消えちゃってます。走圏で胸が含めないのと同じかあ。こういうのは感覚をつかむとそこを注意できるようになるよ、とは岩戸さんの言。また、きちんと中正を保って練功したら、終わった後歩いているとすごく世界がまっすぐ感じられるんだとか。うん?と思ってさらに聞いてみると、間違った練功だと体がよれてまっすぐ歩けなくなっちゃうからだそうです。うーむ。たぶん李先生が言われているそのうち理解するとできるようになる、と言われるときにの理解って、この感覚をつかむ、身体で理解する、ってことなんだろうと思います。それができてしっかり練習すれば三ヶ月で身体が変わるからと李先生。そこまでの中正と展開の感覚をもって練習を続けられるようになるのが一苦労のような気が。。。がんばりまっす。

*1:えっと、オカルトじゃなくて、体内感覚の話ね、これ。