Under the hazymoon

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まさかの八大母掌(一応)達成!

今日は八卦掌講習会の第3回目、2008年夏の講習会最終日でした。走圏もせずにいきなり単換掌から始まって、間の休憩も5分に短縮、それでなんとか最後の10分で転身掌まで到達しました。地球に生まれてよかったー。

八大母掌で歩法と身法を練り、さらに八大形で手法を練るという風にきちんと体系立っているので、とにかく八大母掌(とそのもとの走圏)を練るのが重要である、と改めて李先生は強調されました。で、身法を練る後四掌について、それぞれの動作の核にある原理を動作と併せて教えていただきました。各所作については、細かい要求までは行いませんでした。今回はともかく流して覚えておいて、各自が練習するときは、うまくできなければ双換掌や順勢掌に戻ってその原理で練習をし、それでうまくいかないときはさらに単換掌に戻って練習するようにとのことでした。
さて、まず揺身は敵にまっすぐ向かってダメなとき、ぶるんと身体を回してさらに相手に向かっていくものだそうです。双換掌との関係が深いとの由。
磨身は普通に喧嘩して負けて逃げるときに敵に背を向け身を縮めて逃げるという本能的動作にもとづいたもので、敵に抗せないときに位置を変えるための回転なのだそうです。あ、それから「左右磨身保無差」を訳し間違えてました。左右に磨身すれば自らの安全を守れるという意味でした。順勢掌と関係が深い由。
回身はいったん逃げるとみせて身を引いておきながら、さっと戻って敵に向かうもので、その方向転換には必ず扣歩を行うようにとのことでした。また蹴りが二つあってどっちも水平までは蹴るんですが、実はこれは実戦を想定したのではなく筋を伸ばすためのものとのこと。実戦では小さく低く蹴るのが八卦掌だからとちょっと見せていただきました。
最後の転身掌は所作の数は少なめでしたが、発力あるし、低い姿勢で身体を回転させないといけないので、やはり難しかったです。単換掌をはじめ様々な掌法における身体の回転がこの転身であるといくつか例を見せていただきました。その真髄については今後の講習会で改めて教えてくださるとのことでした。個人的には、後四掌をやると八卦掌が次の段階に進むというその分かりやすいポイントの一つがこれだなあと思った次第。
また中正については、単に姿勢の中正と思ってはいけない、内の中正、気や神の中正こそが守るべき中正であると教えていただきました。これ、難しいなあ。
あと個人的には、要求は当面問題ないけどまだ放鬆ができていない、放鬆しようと力を抜くんじゃなくて、そもそも力を入れないから放鬆になるんだ、半年か1年これを課題としてまじめに練習すれば上達するとご指導いただきました。ますます難しいなあ。ま、あせらずやるべ!