Under the hazymoon

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北京オタク今昔

北京オリンピック特需で、大修館から北京ガイドが2冊出ました。

千田大介/山下一夫編『北京なるほど文化読本』*1は、『チャイニーズ・カルチャー・レビュー』*2メンバーによるライト版みたいな感じで、文学・映画・演劇・音楽・テレビ・マンガアニメ・アート・建築・食文化・メディアネットと現代文化を網羅的に紹介してくれてます。
そっちが今オタクによる北京ガイドだとすれば、森田憲司『北京を見る読む集める』*3は昔ながらのオタク(マニアといった方がいいのかな)による北京ガイドということになるでしょうか。地図・入場券・年画・紙銭などなど紙フェチ(著者自称)としての収集癖を炸裂させつつ、戦前の北京ガイドについてまで触れられています。みんな好きね〜みたいな。
しかし現代文化でも周縁になっちゃう伝統武術に手を染め出しちゃったので、基本は後者によりつつ、武侠物やスピネタの関連から前者にも目を配っていく必要がありそうです。北京行くことこれから増えるだろうし(^_^;) ただ武術の場合は先行研究というか蓄積が膨大なので、そこを押さえるところから始めないとならないので、けっこうたいへんかも。

*1:[asin:4469232505:detail]

*2:[asin:4872200969:detail][asin:4872200977:detail]既刊はvol.4まで。
公式サイト:http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/~ccr/

*3:[asin:4469233056:detail]