Under the hazymoon

http://researchmap.jp/nomurahideto/

CNKIがリニューアル

1,2ヶ月ぶりにチェックしたらCNKI*1がリニューアルしてました。どんどん使いやすくなるな〜。
今回おもしろいなと思ったのは、最初の検索結果一覧に、被引用・ダウンロード・閲覧件数が出ることです。一目見て人気論文が分かるわけですね。現段階だと、特に人文系では目立った効果はないかもしれませんが、これに併せて電子データを作っていけば、将来的にはある程度の「客観的」な評価システムとして機能するようになると思います。

日本だとCeNiiの役目なんでしょうけど、人文系は後回しだし(といってもそれは僕たち研究者側の問題でしょうが)、どこまで草の根レベルの研究を拾ってくれるかとなるとたいへん不安です。小さな学会は登録断れるもんね(>_<)
国家的な政策で強制できない、ということを日本の強み、というか学問の自由さとして担保したいのであれば、それこそ自由なソフトウェアでデータベースへの登録までをパッケージにした学術雑誌組版システムとかを配布して、それはOOoにそれ用のマクロといったワープロソフトの延長でかまわない、というか望ましいわけですが、どんな小さな団体/個人でもそれによって研究成果を公表できるようにしておいて、その評価は上記のデータベースで機械的に集計され、場合によっては機械的に排除されるようにしてはどうかと思うのです。理工系ではノイズが増えて困ってしまうでしょう。しかしこと人文学については、そのノイズ自体豊かな成果として次代に残しうる/未来に一次資料化しうるのではないかと。もちろんある程度の重み付けはなされるでしょうし、被引用についてもageかsageぐらいはつけれるようにした方がよいようにも思いますが。

*1:http://www.cnki.net/index.htm