Under the hazymoon

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日本中国学会第60回大会:1日目

午前に新幹線で京都まで移動しての参加だったので、発表は聞けずに、記念講演だけ聴講しました。

「東洋学のシンパ」とか書かれてて正直引いちゃってたんですが、レジェンド研究者の逸話を伺うのはやはり楽しかったです。
欲を言えばダークサイドも垣間見たかったけど(で実際、あるらしいんですが)、ハレの場でそんなこと言われたらやっぱりドン引きなので、素直に拍手してきれいに終わってよかったです。
講演の他、京大博物館で石窟発掘の歴史と時計台で京大の歴史展の特別展で貴重な漢籍の展示がありました。こちらもすごいなーと感心して見てきました。研究という伝統が継承されてきたのだなあと重みがよく伝わってきました。
ただ、問題はそうした重みの分、全体の構成が昔はよかった的な思い出話にとどまってしまったことでしょうか。
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ようは、こういう学生生活も含めて、かっこいいなと僕自身思わないではないですけど、伝統の継承よろしくそうしたリバイバルが許されるのは現実にはほんのわずか一握りの人たちだけですしね。
とはいえ、そういう問題はきちんと認識されてはいて、総会で若手の応援ということが打ち出されていました。具体的な施策はこれからということでしたが。
僕自身は王道の儒学研究をしてないもんですから、業界的には周縁部に位置するわけで、こういう問題を見るときはついつい参与観察的な見方をしてしまいます。