Under the hazymoon

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日本中国学会第60回大会:2日目

午前中に会場に向かうバスで某先生と会って、そのまま百万遍で降りずに銀閣寺まで
行ってしまいましたが、何か。

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ご覧のように改装中でしたが、庭はやっぱりよかったです。

そんなこともありつつ、結局午後の発表を2つ聞いただけになってしまいました。
一つめの「『物理小識』の記憶と感覺」ですが、朱子学的な理解ばかり質疑で取りざたされてましたが、引用されている資料を見る限り、「内丹説で読み解く科学的身体論」と言うべき内容になっていて陳攖寧先駆者はここかとすごく興味津々でした。先行研究を示されていたので、参考にさせていただきつつそのうち自分で文献を読んでみなくては。
二つめの「中村正直における儒教とキリスト教―神観念を中心に―」は母校からの発表ということで聞きましたが、近代のキリスト教受容を扱ったもので時代や題材は僕の興味に近いです。内容が散漫で発表としては破綻してましたが、題材はおもしろいです。ただ問題はここでも結局儒教的な理解ばかりで話が進んじゃったことですね。
神や宗教、あるいは個や身体といった問題は、儒教的文脈やメタな理解だけでどうにかしようとしても、あんまりおもしろくないと思うんですけどね。