Under the hazymoon

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目線がずれてるよ

と顎の引きと、端腰をもっとすっきりと、下の手をもっと前にといった感じで、李先生に龍形走圏を直されました。ちょっと回転が甘いみたい。というわけで、今日は2009年冬の八卦掌講習会第3回目でした。練習メニューはバッキーズの方をどうぞ。
それにしても講習会の記録を書いてくれる人が増えたのでたいへんありがたいです。僕が忘れてしまってることも書いてあったりするし、こういう風に見えているのかという他者の視線はやはりおもしろいです。感謝、感謝。ということで、バッキーズは公式な記録、こちらは私的な記録と分離する方向で今冬は書いてます。僕も一参加者でしかありませんので!

さて、今日もまた上盤を中心に練習しました。龍形走圏と単換掌では両肩が平衡を保ったまま動くようにと、李先生が走圏では棒を顎と腕で挟んでそのまま歩いてみせてくれたりしました。すげー、マジ微動だにしない(@_@)
順勢掌では、実戦の技としてでなく全身の伸ばし広げるために行うようにとのことで、大きくは二つのポイントを教えていただきました。一つは引頸掉背。入りの段階で円の中心を見たまま擺歩。そのときにまずしっかり身体を上下に伸ばし、その後で顔を逆に向けるときにさらにまた伸びるという次第。もう一つは下勢。鈎手から入って、両腕を一つに動かし、さらに前の手は足の先まで伸ばして、そこから真上に起き上がるように行いなさいとのことでした。手の動きは今回初めて強調されました。いやーしかし、顔の向き一つ変えるのもその原理は易筋経で行うというのはすごいです。確かに背中の筋がのびます。まったく適当にやっていたのだなと改めて反省です。
さて、実戦のために掌法を練習するのは実は低いレベルなんだ、自らを変えるために練習することで自然と実戦的な技術も本物になるのだ、と強調されていたのに、一転、練習するときには実戦を念頭において行いなさいと真逆のことを言われたのが探掌の練習でした。董海川門下の学生が2年もすればすごく強くなったのは探掌と穿掌を最初にひたすら練習したからだ、「好漢怕三穿」(強い男も三穿掌を恐れる)とはそういうことだ、とのことで、探掌8種の復習を行いました。実戦を念頭においてというのは、基本的にどちらの方向に向かって探掌を打つかということのようです。探掌の威力そのものは結局走圏で養われるので。で、いろんな方向に変化して打つにあたって、実は走圏の姿勢というのは非常に適しているのだ、と、いくつか実例を見せていただきました。武術と養生を兼ねるというのは本当にこういうベタなレベルから実現されているわけですね。うーん、おもしろい。ちなみに穿掌の変化は三穿掌の復習をしてからだそうです。

帰りがけに、参加者のお一人から「反背錘の変化って覚えてますか?」と尋ねられ、へ?と思ったらどうも3年前の前の会の講習会でやったことがあるそうです。僕はその講習会に参加してないので、習ってないですとお答えして話はおしまいになりましたが、仮に僕が知っていたとして、それでどうしたかったんでしょう。変化よりも根本が大切だと今日もこれまでも繰り返し李先生は言われてたんですけど。目の前のことをがんばった方がええんじゃないかと個人的には思います。この3回の講習会で新たに習ったことだけでもごはん3杯いけるぜ、って感じなんですが(^_^;)