Under the hazymoon

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部活025:休息にも秘伝がある

今日も転身掌、だったのですが、そのまえに長めに休憩しつつ、休むということについて李先生より教わりました。
練習すればするだけ進歩するかといえば、そんなことはなく、休むべきときに休まないとかえって身体を弱くしてしまうのだそうです。
ポイントは以下の3点、

  • 抽筋扒骨 筋が細り骨が削れる
  • 痛長麻抽 痛ければ伸び麻痺すれば細る
  • 缺練不缺站 練るを欠くとも立つを欠かさず

身体を強くするのは気血あってこそなので、ガス欠になってもなお練習を続けると一つ目に挙げた状態になってしまう。だから休んで気血を増やす算段をしないといけない。
その判断をする目安が二つ目の条件で、練習しても痛みがともなわず充実感が感じられなくなるとやばいそうです。
といっても、その状態を自分で分かるようになるにはそれなりに経験を積む必要があるそうで、最初のうちはそういうことが分かっている先生(明師)について、いつ休むか教わらないといけないそうです。実際、自己申告を参加者がしたところ、李先生の判断と真逆の判断になってました。なるほど!
三つ目は休むときは全く何もしないということではなく、気を養う最低のことだけをした上で休むということのようです。

また力の入れ方という点で、「勁斂入骨。力由背発」(太極拳論)、つまり外に向かって力を発するのでなく、内に向かって力を落とし込むように走圏もするのだと教えていただきました。中正の要求についてその作用から論じたということでしょうか。

追記(4/30):
夏目さんが体験談を書かれています*1。書きそびれてしまいましたが、夏目さんのところのコメントに書いたように、先生に指導してもらえるからといって、自分で判断しなくていいということではないんですね。もっとも僕はそういう状態になるだいぶ手前で休んでる気がするなあ。李先生におまえはなんで疲れてないんだと言われてしまった(>_<) 

*1:http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/04/post-7b1f.html