Under the hazymoon

http://researchmap.jp/nomurahideto/

修行とキャラクター

キャラと占いについて夏目さんのブログでも記事が。
http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2010/01/post-c89f.html
半七親分のコメントによると日本にも同じ状況があったそうで、もろさんのコメントにあったアジア遊学での特集*1とあわせると、かなり広がりそうです。
すでに言及があるかもしれませんが(「展開」の方は図書館になかったので未確認)、キャラクター文学はまったくの創作であっても、こないだの北條さんの報告が示されている修行のロールモデルとしての史伝と同じ機能を果たしうる(というより近代ですら史実と創作の線引きがあいまいな状況はしばしば生じる)わけで、そうした機能は現代のマンガまで受け継がれています。キャプテン翼読んでJリーガーになった人がいたりとか。
そして実践のためのロールモデルとしての機能に注目すると、何のためにキャラクター造形に観相術が使われたのかという問いへの答えは、宿命論的な人物造形を行うためではなく(という解釈があるかどうかそもそも知らないけど)、読者にとってより具体的な理想像への道しるべを示すため、と考えられるかもしれません。

*1:[asin:4585103597:detail][asin:4585104151:detail]