Under the hazymoon

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ためをつくると穴があく

ついに単勾八法最後まで学びきりました。もちろん全然できてないわけですが、今後の練習の課題はばっちりです(^^ゞ
熊や龍へのフィードバックがどれだけできるかというのが勝負ですが、とっかかりはいくつかあり、まあいけなくはなさそうです。安定して身体を回し続けるというのがポイントなので、単換掌変化2でそれを練る、と。
あいかわらず今日もベタかつネタのオンパレードで、たいへんすばらしかったです。変化しつつ変化しないとか、軽やかに重いとか、対立慨念がそのまま同居するような身体を作ろうとするあたり、弁証法とかレトリックでない、具体的なメソッドにもとづいたきわめて実践的な思考ですし。

また「鷹顫虎震」のような遠当てのような現象について*1、それは技術ではなく神の問題であるとしながら、単勾式の場合はそれが暗腿として体現されるなど、参りました。人によってはこういう表現を実態を隠す秘伝として読み解くかもしれませんが、むしろ李先生の言われるような哲学として理解すべきでしょう。
それから各種要求が身体を一つにして気をためていくことだというのも、李先生ができてるのとできてないのをそれぞれ見せてくれると、本当にそのように見えるのがおもしろいです。これもある意味ベタかつネタで、体内の気が一つになるから統一的な動きになる、という理解でなく、統一的な動きの実現が体内の気の統一かつ充実なのだ、というわけです。そしてそれは動きである以上外面から見て分かるし、体内感覚も伴っている、きわめて現実的な現象で、その意味において気は実在するわけです。身体の存在を落として気の実在をあれこれ言うと、とたんにオカルトになっちゃうけど、そうではないんですね。
なお具体的な講習記録はバッキーズの方をどうぞ。
http://magui-style.blogspot.com/2010/02/2010_04.html

*1:いまいちうまく訳せなくて失礼しましたが、大意はちゃんととれていたので参加者の方々ご安心ください<(_ _)>