Under the hazymoon

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ただ殴るだけなら穿掌よりジャブの方が速くて使える

相変わらずみもふたもない李先生のコメントが炸裂した昨日の講習会でした。龍形みたいに手を伸ばしてると、相手を殴るのには不便である、腕を曲げて(ボクシングのように構え)、パンチを出した方が速いし便利だと李先生は断言します。では、何故基礎の龍形でそんな使えない格好で練習をするのか。たんなる肉体改造のためか。もちろん実戦のためでもあると李先生は言われます。
龍形はなぐりあうための型ではなく、勢を得るための型なのだ、というのがそのお答えでした。そして勢がどんなものか、龍形や単換掌が実は勢を練っているものであることを示された上で、さらにその上をいくために順勢掌があるのだと、順と勢について詳しく教えていただきました。八卦掌は、形でも技でも法でも術でもなく、勢を身につけるものだとのことでした。
そして、形の勢、身の勢、神の勢と三段階に分けて見せていただいたものは、まったく単純なことなのですが、しかしそれを実際にできるようになるのはたいへん難しい。しかしそこにいたるメソッドとして走圏なり掌法なりを練習するということだけは何とか分かりました。