Under the hazymoon

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打突というより衝突

穿掌は抜き手で相手を突く技で、八卦掌のもっとも基本となる攻撃方法だけに、いろいろな変化があります。連続で突いたり、裏に帯手を合わせたりと、掌法や套路の中で、あるいは単操としていくつか習っています。その穿掌の基礎を学ぶのが三穿掌で、単換掌に八卦掌のすべての動作があるとしたら、三穿掌には八卦掌のすべての知恵がある、のだそうです。
三穿掌はこれまで下盤と中盤を習っていますが、秋の季節に合わせてか、先日の講習会では、神を中心に練習するということで行雲流水を意識しながら中盤の三穿掌を練習したのでした。
しかし李先生のお手本を拝見するかぎり、穿掌は打突ではなく衝突ですね。抜き手というより体当たり。そりゃ指鍛えるの後回しでかまわんわけです。発想としては武骨もいいとこなんですが、しかし李先生の穿掌は美しいんですよね。行雲流水の話もそうですが、ベッタベタなのに深い。おもしろいです。