Under the hazymoon

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八卦掌としての88式套路

88式が今回また大きく変わりつつあります。最初から数えてver.4になるのですが、李先生のお話では、最初の型が太極拳の風格で練るものであるのに対し、今回の型は八卦掌本来の風格で練るものなのだそうです。
確かに単勾式や獅形を習った後で、個人的に復習していたときも感覚が変わってきたような気がしてました。今回の変化は動作がより馬貴派の掌法にマッチしてきたように思えます。
おそらくこれで動作が練れてきたら、長拳のような激しいものに変わることもあるのではないでしょうか。当面は八卦掌として練ることに専心するとのことですが。
当初はただ動作の速度やつなぎを変化させることで、3種の風格を出すのだと思ってました。しかしこの冬の講習会で練る主体の変化に伴い、掌法もまた動作の型そのものも変わってくることを知りました。88式の変化もようすればそのようなものである、と。最初から決まった型を反復練習すればいいのにとか、動作の個々の名称教えてくれればいいのにとか、思わないではないですが、それでは思想そのものを身につけることにはならないのでしょう。非常に納得のいく態度ですが、しかし、しんどい。無形の形を練るとはこういうものか。