Under the hazymoon

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萌え八卦掌

4月の講習会は、馬貴派での春の季節に合わせた、養肝・養筋・防風を重視した練習方法がテーマでした。加えて震災など心理的な不安がある場合の注意点も教えていただきました。
練習のポイントを一言でまとめると、「萌え」ということになるかと思います。もちろんアキバ系ではなく、本来の意味、つまり草木が芽吹くこと、春の息吹というやつです。のびやかに育とうとする生命の状態にあわせ、練習においても大きく伸ばすことを考えて練習するのがよいようです。

虚と実、鬆と緊

今回改めて教わったのが虚(空)の理解です。手足胸の三空が求められるのは、それぞれの空に呼応する実のためだそうです。これは鬆と緊の関係と重なりあうところとそうでないところがあるようです。

意識の拡張

もちろん大きく伸びやかに行うことは、季節に限らず課題としています。ただ今回は、それを「神」で行うことが重要なのだそうです。単換掌の変化を練習しましたが、腰の回転に合わせて意識を移動させるのが大切らしく、精神の拡充なんて微妙な概念をベタな身体の動作で実現させるあたり、とてもおもしろかったです。夏目さんのブログにそのあたりのことが詳しく書かれています。

呼吸と腕打

今回初めて呼吸についての要訣を教えていただきました。もちろん身法を優先させるべきなのですが、走圏の最初に行うのも一つの方法だそうです。
さらに馬貴の絶技である腕打を体験させてもいただきました。母掌は難しいので第二法を練習。李先生が打つとコンパクトな動作なのに風を切る音が聞こえました。すげー。腰がよほどできてないと、成立しないわざだと思いました。