Under the hazymoon

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変化を練習するとはどういうことか。

馬貴派八卦掌東京講習会、今月は下勢の龍形後四掌の予定だったのですが、先月がんばったダメージが抜けてなさそうなので、中盤のおさらいになりました。
揺身掌の中盤を練習する目的としては、変化を実現する個々の動作それ自体を学ぶことよりも、変化しても歪まないものを自分の中に作れているかを確認することが重要なのだそうです。変化の中心には常に中正があるとの由。改めて単換掌の重要性を確認した次第。これから何度も確認し、幾重にも単換掌を深めていけるのかと思うと、いやはや伝統のわざの凄みを感じないわけにはいきません。
もちろん変化は変化として練習するわけで。そこで変化の境地として以下の四句を示していただきました。
左右逢源。
曲径通幽。
妙趣横生。
渾然天成。
リンク先は成語としての原義です。これらの言葉をひっくるめて武術的に理解するというのも確かに趣き深いものがあります。
敢えて訳せば、「どこに動いても正しくあり、曲がりくねっても安定していれば、どんな動作も美しく、自然と一体となれるだろう。」といったところでしょうか。
実際、李先生の揺身掌はまさしくそのようなものでした。