2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
修行論での課題の一つに、言語化が難しいため記録されづらい身体の領域にどうアプローチするかという問題があります。僕自身は、八卦掌の学習というフィールドワークを通じて、思想史的な研究へのフィードバックをいろいろと試行錯誤して、その成果があるよ…
本当に毎回一つずつ掌法が増えていくので、本当に単勾八法をこの冬の講習会でやりきってしまいそうです。龍形八大母掌と合わせて二掌制覇!やはり部活効果でついてける学生が増えてきてるから、スムーズに進んでるのかしら。 。。。いえいえ、ここからが真の…
今日の講習会では単勾式走圏をいっぱい直していただきました。曰く もっと両手を伸ばす もっと後ろを見る もっと胸を落とす どぐしゃあときつくなりました。。。どうもこれまでの講習会で勘違いして違う方向に修正していたようで、だいぶ身体内感が変わりま…
八卦掌を通じて伝統四大気功のうちの三つ、易筋経、八段錦、五禽戯を少しずつ学んだのですが、それぞれに本質的な学びのテーマがあり、そこにもとづいて練習してこそ意味があるとのことでした。それは一言でいえば以下の言葉になるとの由。 五禽戯=動物の知…
正しい鈎手のかたちは今期初めて習ったはずのですが、不思議としっくりきて、なんだか前にもやったことがあるような気がしたんです。 どうしてだろう、何度か繰り返してるうちに、はたと気がつきました。 そうですこの親指の使い方は、餃子の皮を包むときと…
単勾式走圏をがんばってやってたら、ちゃんとゆるまる程度まで手を下げるよう教わりました。ねじったりのばしたりを頑張りすぎたらしい。もちろんただ楽なだけはアウトでしょう。気持ち痛気持ちいいくらい(^_^;)でどうかしらん。
李先生の教え方は、最初に具体的な技術を解説したりせず、ともかくまず自分で試行錯誤させるところから始まります。最初に答えを出してからだと、その予断に左右されてきちんと自分の身体と対話することができなくなるから、でしょうか。おおむね毎回の講習…
内田樹『日本辺境論』*1を読んで、最初に浮かんだ言葉は「上に政策あれば下に対策あり」でした。 はるか遠方に「世界の中心」を擬して、その辺境として自らを位置づけることによって、コスモロジカルな心理的安定をまずは確保し、その一方で、その劣位を逆手…
今日の講習会で単勾式の極意が「亀蛇相依」であると教わったとき、これって玄武だよなとイメージが頭に浮かんだ瞬間、八卦掌に隠された秘密に僕は気づいてしまいました。 青龍=龍形 朱雀=鷹勢 白虎=獅形 玄武=単勾式 と、実は八卦掌の中には四神の技が隠…
馬貴派では、養生のために武術を学び、武術のために養生を求めることを重視しますが、そもそもどうして武術の動作が生命の原則にもとづいた健康によいものになっているのでしょうか。先人たちの知恵の結晶だからというのがその手がかりになるかもしれません。…
女性陣にとって、単勾式は二の腕シェイプによいそうです。確かにのばしてねじりますもんね。 今回改めて単換掌は勁を練る動作であることをはっきりと教えていただきました。単換掌の異なる変化は異なる勁を練るというのも非常に納得。具体的なわざとして練習…
1時間いや30分もやればどんな肩凝りも一発で治る(大意)と言われましたが、5分持てばいい方ですよ先生! という訳で、今日は体験教室なのに新たに鷹勢を教えていただきました。 詳しくはバッキーズのサイトで。 http://magui-style.blogspot.com/2010/0…
キャラクター論と修行論(や文字論)の接続を考える上で、近代以前/以後の線引きをどうするかというのは前提として考えておく必要がある呼び作業です。 例えば、「中国文学研究でメディアミックスなんて言う若手はタコ!」(大意)という慶応の千田さんの批…
本日発売の週刊新潮で夏目さんが馬貴派八卦掌で日本有数の胃弱の血筋を乗り越えた話をされてます(41頁)。半ページほどですが写真つき。立ち読みせずに買いましょう(^_^;) ちょうどいま、東京では李先生による講習会を絶賛開催中です。 https://sites.google.…
単勾式の方向転換を身につける基礎になる、緊(かたくし)める単換掌が不安定気味でうーむと思ってたら、緊めてまとめようとする意識ばかりで、しっかりすわるのを忘れていることに気づきました。だから今回は中正の中を練るのかと、ようやく昨日の講習内容…
無手こそ最高の武器修練とか、怒りをしずめて群がる敵を切り崩せとか、李先生、初日からかっとばしてますが、単換掌や中正の理解が次の段階に進んだりと今回も充実した講習会になりそうです。 詳しくはバッキーズのサイトで。 http://magui-style.blogspot.c…
ユリイカの白川静特集*1で、おもしろかったもう一つの記事は一海知義×石川九楊の対談「触知する文字宇宙 漢字・書・詩学」です。白川静が甲骨文字の研究にあたってトレーシングペーパーを甲骨の上にかぶせてペンでがりがり移すとき、その筆触によって似たよ…
ユリイカの白川静特集*1で、もろさんが「“絶対に当たる占い”の場合、さらに一ひねりが加わっている。甲骨文字を使った占いでは、望ましい結果が出るまで何度も占いを繰り返したり、結果に応じて事前に行われた占いを改竄したり、結果が出た後に問いや占いを…
キャラと占いについて夏目さんのブログでも記事が。 http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2010/01/post-c89f.html 半七親分のコメントによると日本にも同じ状況があったそうで、もろさんのコメントにあったアジア遊学での特集*1とあわせると、かなり広がりそ…
漢字(キャラクター)の場合と同様、キャラの淵源にも占いがあったというのはどうでしょう? というのも、ちょうど日用類書を調べ始めていて、前に夏目さんから顔の描き方の伝統と人相術について聞かれたっけと、相法の項目を見てみたら、ほくろの位置とかだ…
現象として気が実在するということと、物質として気が存在するということはイコールではないのだが、しばしば混同されています。中国古典を研究していると、気という言葉を使わずにすませることは非常に困難ですが、とりわけ道教なんか研究していると気その…