Under the hazymoon

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2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

身体からみた全真教と正一教

内丹による自利行中心の全真教のような丹鼎派と呪符による利他行中心の正一教のような符籙派とは、宗教的な行為としては全く異なることをやっているようにみえます。しかし、白玉蟾が内丹と雷法を接続したり、陳致虚が度人経を利他行の読誦に重ねて内丹を説…

走圏にすべてがあるというのは理念ではない。端的な現実だ。

2010年夏の馬貴派八卦掌講習会が終了しました。だいたいの内容はバッキーズのブログに残してあります。 http://magui-style.blogspot.com/2010_06_01_archive.html http://magui-style.blogspot.com/2010_07_01_archive.html 今回新たに学んだことをリストア…

どこで区切るかでなく、そこで区切ることで何を練習するか

馬貴派の88式に関して、僕たちは現在2バージョンを習っているわけですが、1と2で動作の区切り方が違うんですね。「夜叉探海」のようにすべての型の名前を教えなかったのは、動作の区切り方にゆらぎがあって、それをあえて固定しないためでした。1でも練…

花園大学2010馬貴派ワークショップ

「修行と身体ワークショップ第2回: 身体の中心を練る 〜馬貴派八卦掌と易筋経体験〜」と題して、8月1日に花園大学でワークショップが開催されます。近隣の方はどうぞ御参加下さい。

岡山&福岡2010年夏期講習会

東京講習会終了後、京都でのワークショップを経て、今年も岡山と福岡で李先生から直接馬貴派八卦掌を学べます。 まず馬貴派八卦掌・易筋経学術会主催の岡山&博多講習会です。8月2日〜26日まで岡山、29,30日が博多です。 それから馬貴派八卦掌太宰府練功会主…

カラダリテラシーが身につく馬貴派八卦掌

なんと女性誌FRaUのムック『FRaU Body 崩れないカラダ パーフェクトガイド 』で馬貴派八卦掌の特集が全面的に組まれていて、吃驚しました! FRaU Body 崩れないカラダ パーフェクトガイド (講談社MOOK)作者: 講談社出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/1…

全身丹田

前に李先生が、丹田だけが丹田じゃない、全身丹田だと言われていて、オカルトな解釈ではないんだろうけど、どういうこっちゃ?と正直ぴんと来てなかったのですが、今日の講習会でだいぶ腑に落ちました。あるいは自分の身体が前よりもできてきているから、そ…

左足が弱いだけ

歩法のときに、足が前に出るのと腰が回るのをいっしょにしちゃってる悪い癖について、腰を回すということを分かってないのではないか、という私見を述べました*1。 その後の李先生の歩法に関する解説とも、問題点のありかについては一致したのですが、その原…

からだの文化―修行と身体像―2日目

昨日*1の、マンガ・仏教・中国武術引き続き、二日目の今日は、ピアノ・丹田呼吸・コンテンポラリーダンスとますますカオスに♪ 大地さんの「日本近代のピアノ教育における身体イメージ」は19世紀に現実に存在したピアノの指強化器具や特訓的奏法についての報…

からだの文化―修行と身体像―1日目

学習院大学で開催された研究集会*1に報告者として参加してきました。 夏目さんの「マンガにおける修行身体イメージの伝承」では、戦前の武道物が戦後に野球物にずれ込んだ経緯、そして現代の格闘マンガとその時代性までを概観する幅広いものでした。バトル物…

ただ殴るだけなら穿掌よりジャブの方が速くて使える

相変わらずみもふたもない李先生のコメントが炸裂した昨日の講習会でした。龍形みたいに手を伸ばしてると、相手を殴るのには不便である、腕を曲げて(ボクシングのように構え)、パンチを出した方が速いし便利だと李先生は断言します。では、何故基礎の龍形…

上下じゃなくて上中下

今日もまた大切なものを習ってしまった。上鬆下緊と、上の要求、下の要求それぞれ教えてきたけど、上から降りてくるもの、下から昇ってくるもの、両者を中が/につなげて全てを一つにしてこそ意味があるとのことでした。おおー丹田ですよ、丹田。

腰の捻りと足の送りは同じにしない

昨日の講習会で、歩法における裡直外扣を李先生が指導されていました。あくまで僕の理解ですが、問題点を言い換えれば、外を扣歩しないで内を擺歩してしまう、ということになると思います。 一見すると李先生もそれっぽく歩いているように見えます。しかし李…

やや擺歩順勢掌

今日新しいの3つも習いました。ある意味まったく初めてなのが、やや擺歩という動作。しばらくやってみて分かったけど、走圏きちんと捻れてないと崩れやすいし、方向見失いやすい。 李先生のお手本を食い入るように見つめ、自分では速度をあれこれ変えたりし…

頸が弱いんだよ、頸が

いよいよ獅形八法も折り返し地点の第四。動作は第三に三扣三擺加えただけ、のはずがこれがまあ難しいです。回したときに下の手が非常に不安定。いちおう正しい位置を維持しているものの、ふわふわしちゃってる。 ようするに、頸のところで両手が繋がってない…

蛇の穿掌、龍の穿掌

穿掌の単操はこれまでに大きくは2バージョン習ってたのですが、実はそれは蛇の単操なのだそうです。昨日の易筋経講習会では、新たに龍の穿掌の単操を習いました。 3つの穿掌単操は、定歩でやるにしろ活歩でやるにしろ、蛇1→蛇2→龍(1?)と動作が複雑に…

見えたり見えなかったりするということ

今日の易筋経の講習において最大の発見は、膜についての理解が少し深まったことでしょうか。見えるものと見えないものを橋渡しするのが膜というのは前から伺っていたわけですが、膜自体が見えるものであり見えないものであると教えていただいたのは初めてだ…

夏はライオン、冬はかぎ、これなあに?

答え:筋骨。夏は獅形掌で筋骨を活発にし、冬は単勾式で筋骨を壮健にするのだそうです。 どちらを先にやるかは問題ではないとの由。なるほど。 僕はてっきり、龍形→単勾→獅形と進んでいくことで背中が下から上へ段階的に鍛えられていくと考えていたのですが…

回転の秘密

僕たち馬貴派八卦掌の秘密も「黄金の回転」にあったのです。ドッギャーン*1。 鉄のように重い球体をいかに回転させるか、と言われて、通訳しながらジャイロ先生!と心の中で叫んだのは内緒です。。。ウソです、練習のときはそんなネタ思いつく余裕ありません…