Under the hazymoon

http://researchmap.jp/nomurahideto/

閲覧制限のかかった文書をmixiが勝手に公開できる?

僕もmixi使ってるものの、ここにリンクさせてるだけだから気にしてなかったのですが、この4月のからの利用規約改正がとんでもないことになってるみたいです*1
 

再掲すると*2

第18条 日記等の情報の使用許諾等

1
本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2
ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。

こう変わるそうで、動画についても*3

第8条 動画等の使用許諾等

1
本サービスを利用してユーザーが動画等を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該動画等を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2
ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。

まったく同じ。と、いうことは、家族だけにパスワード付きで公開した動画や、友人限定とアクセス制限をかけたプライベートなことを書いた文章も、勝手に公開されて文句が言えない、ということになるってことではないのでしょうか。僕みたいな無名の人間には元々商品価値がないからたいして害はないけど、有名人でmixiの友人公開で業界裏話とか書いてたりする人は、勝手にそれを出版される可能性があるんですよね。そりゃ確かに野次馬的にはそんな本があれば読みたい(^_^;)
で、内容に問題があって訴訟沙汰とかになった場合には、やっぱり著作権を委譲されてるmixiが責任を負うことになるかといえば、日記についてはその前段に、

第17条 日記等の情報に関する権利
本サービスを利用して日記等の情報を投稿するユーザーは、弊社に対し、当該日記等の情報が第三者の権利を侵害していないことを保証するものとします。万一、第三者との間で何らかの紛争が発生した場合には、当該ユーザーの費用と責任において問題を解決するとともに、弊社に何等の迷惑又は損害を与えないものとします。

とあるので、自分の知らないうちに公開された日記の内容で訴訟を起こされて面倒に巻き込まれる可能性があるということになったりしないのでしょうか?
そもそも日本では著作人格権が強すぎるのだ*4としても、この問題は、現実の運用として、自分で閲覧権限をコントロールできるがために便利に利用されていたサービスでちゃぶ台返しをやらかすってどうよ、という話で、むしろ著作権の話としては後退してるような気が。

追記(3/4):

あっというまに収束しそうです。あまり考えずに文言を作成したっぽいです。規約だからできるだけ包括的にということだったんでしょうけど、ネットがらみのサービスの場合はできるだけ具体的に細かくアップデートという方が正解なんでしょう。

*1:http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20080303

*2:http://mixi.jp/rules_sample.pl

*3:http://mixi.jp/rules_sample.pl?mode=movie

*4:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/03/news033.html