走圏四言口訣精選
日本語の読みでいいから暗記して、走圏のときに気をつけるように、と四言口訣をいくつか教わりました。ということで走圏も次の段階にすすみました。
- 上部
- 頭要抜頂(とうようばっちょう):頭頂部を上に抜く
- 脖筋要擰(ぼつじんようねい):首筋をねじる
- 下頦随肩(かがいずいけん):あごを肩にそって引く
- 合胸緊背(ごうきょうきんはい):胸をゆるめ背に力を入れる
- 伸肩開腕(しんけんかいわん):肩をのばして腕を開く
- 中部
- 腰擰如縄(ようねいじょじょう):腰を縄のようにねじる
- 双胯要平(そうこようへい):股を平衡に保つ
- 胯骨要正(ここつようせい):骨盤を中正に保つ
- 身勢下蹲(しんせいかそん):全身がすわる
- 下部
- 平起平落、而不遠離(へいきへいらく、じふえんり):足を平衡に動かすが、遠くに進めない
- 双胯要并(そうこようへい):ももをあわせる
- 上身不動、胯下前行(じょうしんふどう、こかぜんこう):上半身を動かさず、下腿だけが前に進む
※全部の口訣について詳細に説明されんかったので、後ろの日本語訳は参考まで勝手につけました。言葉に引っ張られず、講習会で身をもって示された李先生の姿をイメージし、そのイメージで解釈してくださいまし。
上中下三盤に分かれるのは、人間の身体の重要な部分がこの三カ所に分かれているからで、これをピンポイントに示せば、首(うなじ)、腰、脚(足首から下)になり、ここを鍛えるための要求なのだそうです。易筋経で鍛える部分といっしょですね。
ただ各要求は個々別々に実践するのではなく、まとめて行うもので、その核心となるものが「身勢下蹲」で、他の要求をすべて満たしてもリラックスしてふわふわ歩いてはまるで意味がないのだそうです。あと「小歩」で歩く重要性についても、走圏から単換掌、双換掌にいたるまで繰り返し強調された次第です。よりすばやく、より大きな力を出すポイントが「走小歩」なのだとか。
個人的な問題としては、内側の足はより小歩、外側の足はやや大歩で歩くよう指導を受けました。うむむ、同じ歩幅じゃないのか。そのこころは、きちんと腰(というか骨盤)をきちんとねじって進む以上はそうなるのだとか。身法に意識を起きつつ、歩法を修正するというわけですね。そうすると一歩ごとに腰が回りませんか?とおたずねしたところ、それが腰をねじるということだよとの由。これは春の北京以来の発見かも。ありがたや。