Under the hazymoon

http://researchmap.jp/nomurahideto/

劇的スッキリ!バッキーズ

しゅっと一吹き風キャッチコピー、あると思います。李先生が他人を指導されているのを端で見てただけですが、それでも得る物は大きいです。たまたまバッキーズのメンバーについての指導だったので、ここでまとめて紹介。僕は直接ではなく言葉の上だけでしたが、それを入れて発見したことが三つ。

一つは、ずーっと肩が痛いせいで手が上がらなかったバッキーズメンバーが、李先生の10分の指導でみるみる手が上がってすっきりラインで走圏できるようになったことです。これまでいろんな人が手をつくして教えていて修正できなかったところが、びっくりするほどあっさりと。こう書くとちょっとアヤしいんですが、そうなったのには理由があります。李先生は手をどうしろ肩をどうしろとは言わず、初動の動作から始めさせたのでした。手順は以下の通り。

  1. 両足を開いて立つ
  2. 顎を引いて首筋を伸ばす
  3. 目線を水平に保つ
  4. その姿勢を維持して腰を落とす
  5. 両手をまっすぐ伸ばしたまま目の高さまであげる
  6. 腰をまわして龍形のかたちへ
  7. 視線を落とさず顎を引いたまま走圏する。

こう書くと、何の特別なこともありません。これまでになくきれいに手が上がって、背筋が伸びてるんですね。うーむ、と後で検証してみたところ、ポイントは最初の2-3までの背筋を伸ばして中正を保つというところにあるようです。これを意識しないで前に傾いた状態で手をあげたり龍形のかたちに手を回したりすると肩に負荷がかかるんですね。つまり人体構造上、上の手順でやるのがいちばん肩に負荷がかからない=滞らないということのようです。中正が生命のルールというのをベタに体現してるわけなんです。すごい。

二つは、足首を痛めたバッキーズメンバーに対して、どう練習をしたらよいかという指導。原因は足首がよれて着地が不安定になったことで痛めていて、それは足首のところで不自然に曲げて足を前に出しているため、着地した際に負荷がかかってよれるのだそうです。だから足を出すときにすっきり一本の線のように、それこそ身体からつま先までがきれいな曲線を描くように出すと、力がかかってもよれないそうです。また痛めた部分については、易筋の原理から言えばまず気血が届いた上で練らないと、痛めた部分を更に痛めてしまうので、痛めた足に無理をさせて全体のバランスをとろうとして上に気血を上げるより、支えに頼っても気血を下におろして歩けとのことでした。なるへそ〜。また理解が正しくても力が十分でなくてできない場合は、動作を分解してできるようにして練習すればよいとのこと。すごく勉強になりました。

三つめは僕で、現状では身法や歩法の要求で大きな問題はないのでこのまま練習を続けるとよいそうで。で、練習を続けていくと自分の上達にあわせていろいろ考えるようになるけれども、そのときに理解が浅いために間違ってしまうものだから、そのときにどう理解するのが正しいか導く、これが師の役割だよと李先生。か、かっこいい。自分で問題を探した上で自分で問題を解けるように導く、師とはまさしくそういうものでしょう。
じゃあ僕は上手くいってると喜んでいいのかというと、全然違くて、ようは身体をどう動かすかではなく上に入り過ぎてる力をどう下におろすか、というずっと抱えている問題が相も変わらず大問題ってことなんですよね。こればっかりはすぐできなくても仕方がない、練習あるのみだから、だそうです。練習足りないってことですねー(>_<)