Under the hazymoon

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伝統四大気功の本質と時限装置的部活効果

八卦掌を通じて伝統四大気功のうちの三つ、易筋経、八段錦、五禽戯を少しずつ学んだのですが、それぞれに本質的な学びのテーマがあり、そこにもとづいて練習してこそ意味があるとのことでした。それは一言でいえば以下の言葉になるとの由。

  • 五禽戯=動物の知恵
  • 八段錦=自然な動作
  • 易筋経=生命の本質

たんに動作自体が採用されているかどうかではなく、その本質において継承されているかを問題にするというアプローチは、非常に高度な戦略だといえるわけで、李先生には恐れ入ります。

李先生の教え方がすごいなーと思ったのは、昨夏の部活での88式を通じて、今回の単勾八法の各動作がかなり刷り込まれているところです。もちろん掌法と套路の関係からすると習う順序が逆なのですが、そのおかげで知らないうちに身体の中で準備ができていたようです。どうもそうした時限装置を僕たちはけっこう埋め込まれているようです。最大の時限装置は走圏と単換掌だなというのは、今回の竪勁と横勁の説明のところで、おお!とその一端をかいま見た気がしました。
それにしても部活効果がものすごいなと思ったのは、先日の講習会では、部活以降、ほとんどお見かけしなかった仲間が何人か参加していたのですが、習いはじめの最初の頃に比べるともう普通にできてる。李先生が満足していると言われるのが分かるような気がします。これは部活から始めたバッキーズ仲間もそうで、僕自信の学びはじめの頃と比較すると、圧倒的に進歩が早いんですよね。確かに老若男女関係ないですし、正しい練習をしてこそというのも納得です。おそらく年2回集中的に学ぶよりも、月1回でも毎月教われる方がいいような気がします。昨夏の部活は本当にありがたかったです。またそういう機会があればうれしいなあ。