Under the hazymoon

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“歩眼”と自己認識

“歩眼”と言われて、最初にイメージしたのがこれですが。。。

http://art47.photozou.jp/pub/801/141801/photo/81675853.jpg
藤子・F・不二雄「考える足」)

それはともかく、前に書いた記事*1では、第一の要点として、目で見ているかのように足をしっかり動かすこと、第二の要点として、目で見た方向に足をきちんと動かすことを挙げました。対立するようですが、実際には両者は同じ要求を示しています。目は身体の上にあり、足は身体の下にあります。目と足の動く方向が異なれば、身体はばらばらになるわけで、脊柱の両端の動きであるところの視線と動線の一致は全身が一体となって動くことを意味するからです。
実際に練習していて、いちばんおろそかになるのが、目と足なのは確かです。余計なことを考えて動きに集中していないと視線はおよぐし、仮に集中して(いるつもりで)も、手や足の指先、とりわけ足の方までは神経が届かないことはしばしばです。
夏目さんが空間の認識と言い当てているような感覚*2を、“歩眼”というきわめて身体的な言葉で示しているのが重要なのでしょう。僕はどちらかというと鈍いので、第六感というか気配を感じ取るとかてんでダメなので、感覚を磨けと仮に言われた困ったでしょうが、目と足だと言われたことで、実際にどう鍛えればよいかは分かりました。できるかどうかは、まあ別として。