達磨と鬼谷子と八卦掌
実は少し前から、李先生から達磨と鬼谷子が八卦掌と深く関係していることについて話は伺っていたのだが、最近、海外では話されているようなので、確定事項として考えてよいということなのかもしれない。
Li Laoshi spoke about the two 2 philosophies of Baguazhang. The TCC (circa 600AD) and the GGZ (circa 2,500BC) … http://t.co/qobNKvWW4N
— 野村英登 NOMURA Hideto (@bajie38) 2015, 2月 15
実際、八卦掌の門派によっては、拝師の際に開祖として達磨と鬼谷子を並べていたという伝承が残されている。詳細は伺ってないが、李先生もそのような話を聞いたことがあるとのことだった。
董先师收徒时定有门 规,拜师程序,礼法和正宗考,以防日后乱真。他定有十条戒规,门户极严,不随意传人。拜师时在达摩老祖、王禅老祖(鬼谷子)神位前先行三叩礼,并发誓言,谨尊十规,如受戒一般。 http://t.co/rGL6M7c7JE
— 野村英登 NOMURA Hideto (@bajie38) 2015, 2月 15
何故達磨なのか、という答えは『易筋経』にもとづいた鍛錬を八卦掌では行っているからだ。では、鬼谷子は?やはり武術の内容と関わる。そのさわりは前に伺っているが、詳細は李先生の講義を待つことにしてここでは筆を置く。
ところで八卦掌以外にこの両者の組み合わせってあるのかなと思って、お百度参りしてみたら、どうも靴職人の神様だったらしい。
鬼谷子的鞋有如此神力,鞋匠便據之奉鬼谷子為祖師,以祈所製鞋子亦有此神力。亦有奉達摩為祖師,其理由是根據「隻屐西歸」的傳說。 http://t.co/QsOve1mwpq
— 野村英登 NOMURA Hideto (@bajie38) 2015, 2月 15
鬼谷子は靴を犬に変化させて弟子の道案内とし、達磨は墓の中に靴を片方だけ残して西域に帰った。八卦掌はその歩法の神妙をもって知られたわけで、宗教文化という側面からも、八卦掌で達磨と鬼谷子を尊崇したのには意味があると言えるのかもしれない。