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天津の八卦掌峨眉山起源伝承

 『八卦掌研究会会刊』創刊号*1所収の南僕・鄭企平「董海川不是八卦掌的始祖」という董海川開祖否定説の論文を斜め読みしていて、ちょっと気づいたことがありました。
 文中では、董海川門下でない八卦掌の流派を陰陽八盤掌をはじめ5つ挙げてあるんですが、その一つの天津に伝わる「田氏八卦掌」は9代400年の歴史があって、その起源は四川の峨眉山なのだそうです。
 

 田氏八卦掌については、同誌所収の康戈武「八卦掌源流之研究」において、9代というのは根拠がなくて実は尹福の弟子筋に教わったものだと論じられていて、こちらの方にどうも分がありそうです。ただおもしろいのは峨眉山という地名です。というのも、天津出身の王樹金*2の『八卦連環掌』にある董海川の伝記では峨眉山で道士に八卦掌を授かり走圏の修行をしたことになっているんですね。天津では山と言えば峨眉山なのか、それとも師承の系譜なんでしょうか。王樹金の師は張占魁*3で程派なので、師承となると尹・程両派で峨眉山伝承が行われていたことになりますが、しかし九華山と言われたり山が特定されなかったりという伝承もあるので、そこまで強度はない伝承だと思われます。そうなると、天津という地域に関係があるのか。。。うーん、気になります。

*1:http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20071019/p1

*2:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E6%A8%B9%E9%87%91

*3:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E5%8D%A0%E9%AD%81