Under the hazymoon

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2009-01-01から1年間の記事一覧

周天法解釈における伝統と科学

12月の道文研で「周天法解釈における伝統と科学」という題目で報告しました。 精虫が舎利になる? 神仙は電子の身体? 諸天は火星人? を三題噺として、民国期に内丹の近代化を図った趙避塵と陳攖寧を対象に、道教の性/精をめぐる修行法+αを取り上げ、伍柳…

オシャレFEIYUE

クリスマスプレゼント第3弾で購入。 前に買ったのは指があたる部分がやぶけちゃったので新しいの買おうと第一クリエイティブの通販で購入しました。練習用には布鞋買ってあるけど、こっちも気に入ってるので。ただ前のと同じサイズで買ったらぴったり過ぎて…

一神教的サンタと多神教的サンタ

サンタクロースを一神教的に考えると、ただ一人のサンタがスーパーパワーで世界中を一晩で駆け巡っていることになる。もちろん現代の科学ではそれを追跡可能だ*1。一方、実際にサンタに任命される一般人が多数いるように、このグローバル時代に一人で全世界…

値千金のクリスマスケーキ

ローソンにて。専門店のケーキも食べたかったけど、キャンペーンのポイントが10点もあったので、有無を言わさずこっちに決定(^_^;)

生成するクリスマスツリー

↓ メリークリスマス! といっても、僕は今日明日発表準備があるので、クリスマスは持ち越しです(;_;)

李保華老師馬貴派八卦掌2010年冬期東京講習会のお知らせ

馬貴派八卦掌第四代継承者である李保華老師が運営される馬貴派八卦掌伝播中心の2010年冬期東京講習会を開催いたします。 馬貴派八卦掌は、太極拳と同じく中国武術を代表する内家拳の一派であり、民間で伝承されてきたことで伝統的な訓練体系を色濃く残した門…

グーは帯手のグー

李先生が掌法を教えられるときに、特に説明なく手を握っていることがままあって、少し前までは、李先生の癖なのかなと夏目さんや他の人と話したりしてたのですが、最近になって、あれは両手が連動する際に引き手が帯手になっているのだと気づきました。ヒン…

歩く呼吸の伝統

鎌田茂雄『気の伝統−調息法を中心として』*1は、仏典から近代の藤田調和道までが射程に入った良書ですが、その中で歩行時の呼吸法について記した江戸後期の平野重誠(1790〜1867)について言及があります(pp.181-188)。なんでも、白隠禅師の弟子の東嶺から…

用法を特定しない単換掌練習の意味

単換掌について、夏の講習会では扣歩応用と擺歩応用で十以上の変化を習いました。もっとも、そうしたことを念頭において単換掌の練習することにどれだけ意味があるのかといえば、ちょっと微妙でしょう。例えば初学者が単換掌の練習でよく陥りがちな間違いに…

円の大きさは身法で決まる

走圏や掌法において足の向きは身法で決まることを書きましたが、その話をバッキーズでしていたとき、夏目さんから走圏の円の大きさについて、同じような考え方で最近歩いていると伺いました。前は地面に線を引いたりあらかじめ円を設定して走圏していたけど…

研究者の読者性について

仏教大学に早めに着いたので書店を覗いてたら、石原千秋の新刊『読者はどこにいるのか--書物の中の私たち』*1をたまたま手に取ったら、思いっきり現在の研究テーマと関係あった(^_^;) そもそも静坐を思想史の問題として論ずるにあたって、儒教の読書との関連…

読書をめぐる冒険

京都では土曜日のシンポに続いて日曜は京都民俗学会でid:monodoiさんの報告を聞いてきたわけですが、期せずしてシンクロした内容になっていたように思うので、以下まとめて自分の研究に引き寄せた感想/妄想。勘違いあったら、びしばしご指摘ください。 まず…

修行×身体×物語

「花園大学国際禅学研究所・修行と身体班/宗教思想・文化研究会共催シンポジウム: 身体からはじま(め)る思想(史)」で報告してきました。報告者のもろさんと北條さん、参加されてたみなさんに感謝! 僕の報告については詳細はほぼ四にアップしました。ご…

李保華老師馬貴派八卦掌東京講習会のお知らせ

馬貴派八卦掌第四代継承者である李保華老師が運営される馬貴派八卦掌伝播中心の2010年冬期東京講習会を開催いたします。 馬貴派八卦掌は、太極拳と同じく中国武術を代表する内家拳の一派であり、民間で伝承されてきたことで伝統的な訓練体系を色濃く残した門…

シンポジウム: 身体からはじま(め)る思想(史)

12月5日に花園大学国際禅学研究所・修行と身体班/宗教思想・文化研究会共催のシンポジウムがあって、そこで発表します。「越境させる身体―静坐で語る思想史―」という題で、中国哲学史を静坐をキーワードに語り直すという妄想力全開な内容を予定してます。 …

修行始めて30年、未だ陽神見えず

霊学研究日誌更新しました。

中国語対応ドコモケータイいつのまにか第2弾登場

ドコモの2009夏モデルのF-09Aも中国語入力対応でした。ただ簡体字のみとちょっと志は低い。N-02Aの方がえらかった。とはいえこれで2機種目ですからここはやはり応援したいところです。 もっともiPhoneが魅力的な理由の一つがこうした多言語対応にあって、こ…

内側の足はどこを向くべきか?

走圏の基本は、円周に沿って内側の足が直線に、外側の足が曲線に進むことになっています。もちろん円が大きくなれば外側のカーブが徐々にゆるくなり、直線にいたって、まっすぐ歩くことになります。逆に、円が小さくなれば内側の足の運びが直線を維持できず…

聖地巡礼写真アップ

今回の聖地巡礼の写真アップしました。といっても、聖地でポーズとってるだけですけどもっ(^_^;) http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20091028/p1 http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20091101/p2 http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20091101/p3 http://…

科学の子

日本でもニュースで取り上げれている、公園の無料エクササイズマシーンですが、傍らにこういう看板立ってました。 このほかにもいろんなところで「科学」という言葉が使われていました。前はあんまり気にしてなかったのですが、これってけっこう重要なのだと…

修行法分析マトリックス

内丹説を論じるときに、その思想を解明するにせよ、儒仏からの影響を検証するにせよ、これまでの研究では実践と理論と表象とをきちんと腑分けせずに議論してきたように思われます。例えば仏教からの影響を問題にする場合も、具体的ないくつかのレイヤーに区…

内丹法における価値の位階と欲望の強度モデル

内丹の研究で、常に注意しておくべきことに、理論的に構築された体系の上位にある価値が必ずしも現実での目標とはなっていないという事態があることです。べき、といいつつも、先行研究ではあまり気にされていないようで、僕だけが変に気にしているだけなの…

『<a class="okeyword" href="g:lingxue:keyword:道教">道教</a>と共生思想』刊行

昨年2008年12月に開催された第3回日米道教研究会議の論集が『道教と共生思想』として刊行されました*1。 一応僕も論文書いてます。「民国初期の武術と内丹−呼吸法の近代化をめぐって−」と、初の武術ネタです。参与観察の成果の一端、かな(^^ゞ 以下、目次と…

馬貴派聖地巡礼馬貴篇

李先生によれば馬貴の故居は地安門街にあったそうで、近くには観光地もいっぱいあったのですが、時間の都合上少し通りを歩いただけに終わりました。いつ頃に住まわれてたかでだいぶ状況は異なるはずですが、困窮していた最晩年だとしたら、胡同がまだ残って…

馬貴派聖地巡礼劉万川篇

大雪吹き荒れる中、劉万川が晩年馬貴派八卦掌を教えていた陶然亭公園に行ってきました。入場料1元。よく下調べせず裏門から入ることになったら、いきなり朝からこんなことを。。。 まあ、聖地巡礼やってるこっちも何ですが、あんたら漢だよと思ってしまった…

馬貴派聖地巡礼于志明篇

李先生が毎日于先生から習われていた天壇公園にも、今回初めて行ってきました。世界遺産で練習ですよ。こっちはさすがに入園だけで10元、建物内部へは追加料金。今回は練習場所になっていた外の敷地だけ見れたらいいので、10元だけ払って、肝心の建物は全ス…

麺をのばすこつと練習のこつは同じ

練習後に李先生といっしょに食事をしたのですが、麺をその場で店員さんが伸ばしているときに、八卦掌の練習もこれと同じだと李先生が言われました。ようすれば、麺を大きく伸ばすには7回8回重ねて強くしてからでないと無理なように、じゅうぶん強くなって…

全身が丹田になるというのはレトリックではない

さて、夏の教室では、何人かの生徒さんが李先生の身体を触らせてもらっていましたが、僕は触らせてもらってませんでした。内心、いいなーと思っていたのがばればれだったのか(^_^;)、今回改めて触らせていただきました。何でも夏は本調子ではなかったので触…

矛盾する表現は修行においてレトリックではない

中国哲学の古典にはしばしば相反する内容が並記されることがあります。矛盾する表現に出会ったとき、研究者も含めてたいていはこれをレトリックや、弁証法的な昇華として解釈します。しかし修行の実践においては、矛盾する要求はそこから別の何かを要求しな…

パンダの食事時間、午前は11時台

仕事の話をまだ詳しくできないため観光ネタばかりになってしまうのですが、北京動物園のパンダを見てきました。もろもろあって着いたのが11時10分頃だったのですが、ちょうど折良くパンダの食事時間にあたりました。しかし見物客が手近な笹を上げてましたが…