Under the hazymoon

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2017-01-01から1年間の記事一覧

陰符経メモ:遠藤隆吉の陰符経理解

易と人生 : 巣園論集 遠藤隆吉 著 巣園学舎出版部 1913 国立国会図書館デジタルコレクション - 易と人生 : 巣園論集ーー26ーー ロ 陰符經 禍の中に福を發見し、福の中に禍を發見するなどいふは其れ自身人 の意表に出でたることにして此說の立脚地が表裏二面に付…

気功における手の役割

先日初めて本格的な気功を体験しました。とにかく生来鈍感な人間で、“気”を感じたりするなんて、ちょっとできないだろうと思っていました。霊感とかないし。ところが、思ったよりもできて、もちろん何ができたのかという問題はあるにしろ、自分でも驚きまし…

八卦掌は天体の運行を模倣する?

今学んでいる獅形掌は、獅子の動きを模倣しながら、その動きの本質が球体の回転運動だと喝破しています。理想的な動きとして円運動がよく挙げられますが、現実の世界は立体ですから、球体の回転運動こそ完全な円運動と言えるでしょう。球体の回転は、どの方…

四季の変化と馬貴派八卦掌

ここ数年、李先生の会員制教室では、龍形の走圏と八大母掌前半の基礎鍛錬を除くと、四季の変化に応じて次の練習を中心にしています。 春:単勾式 夏:獅形 秋:龍形 冬:熊形 李先生の解説をまとめると、それぞれの形は春生、夏長、秋収、冬蔵の万物の生成変…

最初期の丹田資料:後漢・荀悦『申鑒』巻三俗嫌より

*長沢規矩也編『和刻本諸子大成』第三巻(汲古書院、1975)所収本を底本とた。 *現代語訳にあたって底本の訓点を参考にしたが、適宜修正した。 ある人が問う。「性を養うとは?」。答え。「性を養うとは、中和を把握して、それを守って生きるだけだ。親を…

陳攖寧「最上乗天仙修煉法」現代語訳

*『陳攖寧仙学精要』上、宗教文化出版社、2008年、156〜158頁 *11年前に自分で訳してた。。。 http://lingxue.g.hatena.ne.jp/nomurahideto/20060629/p1 最上乗天仙修煉法 陳攖寧 この法は真心を主とし、真炁を用とし、三宝を基とする。外三宝(耳目口)は…