Under the hazymoon

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モンスター・マタニティ・カレセン

何の三題噺かといえば、今日は経験者講習会ということで、対練の日だったんですね。練習メニューはバッキーズの方をどうぞ
今日は最初対練を李先生の奥さんとやって、その後大半は夏目さんとしてたんですね。もういいとこよくて2対8ぐらいで負けてました。李先生には通訳しながらぶんぶん振り回されてましたし。しかも軽々と。無駄に80kgあるんですけど、それを力任せじゃなくて、ふんわりと。いやもう宇宙遊泳かなんかのアトラクションかと。。。

一方、奥さんには力では勝ってたけど、思いっきり神で負けててやられっぱなし。女子八卦掌おそるべしです。夏目さんはもう体格からは想像できない重さで、明らかに前に手を合わせたときよりも数段上でした。李先生には、どうだ老若男女、大小長短関係ないだろう?と笑われました。ほんとにそうでした!いいようにあしらわれるわけですが、それがおもしろい。ま、もちろんムキになるわけで、結果こっちは上がっちゃうんですが、夏目さんがきちんと下がってくれたので、いかに自分が上がってるかがすぐ分かってよかったです。いやまったく改善されませんでしたけどね。でもこれまで講習会でやってきたカップリングだと、こっちが上がれば向こうも上がる、向こうが上がればこっちも上がるてな具合で、どっちも果てなく上がっていって、てんで感覚つかめないんですが、今回はすぐに、あ、だめだと分かるようになりました。上の相手とやっても学びがあるってのはこういうこともあるのかな。
それにしても吸化掌の対練で、腕(というか腕の根本あたり)が押しこまれてしんどくなるうちに、とーとつにイターい、もういやだっとばかり伸ばした手がうまく差し込めたりするんですね。。。はっ、これがもしや脱開?(違

そして今日もまた多く発見がありました。夏目さんから肩がよれて上半身が揺れてるよと言われて、だめじゃーんと思いながらそれを修正しようとして(また上に上がっちゃたわけですが、それはさておき)、それって今期の講習会で李先生がずっと言われてた上盤の中正ではないですか!
もう一つ、bonnou109さんと話してて、下の手で常に相手の方を牽制するんですねと言われて、あ、そうか、顔を上の手よりも奥にねじるよう言われるけど、下の手の方向と同じ方向向いてるんだとようやく気づきました。行く方向にまず顔(鼻)が向くから身体がスムーズに動くんですよ、ともbonnnou109さんは言われ、そういや李先生もそのようなことは言われてたなーと考えていたのですが、確かに李先生と龍形走圏の対練をしていて、顔をもっと奥に円の中心を見ろとの具体的な指示を受けていたんですよね。そのことか、気づくの遅っ!

ようするに、李先生が龍形走圏で一見もっと後ろの方を見るようにと動くのと真逆の方向を指示されているように見えるのは、ただ単純に動く方向を見ろと言っているだけのことではないか、コンパクトに相手の横や後ろに回り込む回転力を大きな動作でやっているから方向が逆に見えてるだけなのか、とようやっと気づいた次第です。もっとも、走圏の時に相手の後ろに回り込むぞ〜と練習したらまったくダメというのはよくよく分かっております、はい。
かように、上盤の問題がほぼ走圏の問題と連動していたということは、中盤の問題、腰の回転は、はい、易筋の問題と大いに連動していました。もちろん走圏で中盤を作るわけですが、問題の核は易筋の練習で鮮明になったと感じました。中盤の易筋で、うわー自分の腰ってこんなに動かないもんなんだとひいひい言わされながら実感していたのが、今日の対練のできなさぶりをよりはっきり自覚させてくれました(^_^;)
で、この走圏と易筋の問題をつなげるのが、掌法の問題です。単換掌の葉底蔵花が穿掌なのだという一事がこれほど重いものとして実感できるとは。それだけでも対練やってよかったです。

しかし、走圏と易筋の相補的な関係もすごく巧妙だなーと思います。走圏(掌法)の核となる部分を取り出して単操にしたのが易筋と言え、易筋は走圏をより強くしてくれるんですが、他方、易筋の動作は発勁の動作でもあるので、技としてその動作が成立するには、走圏からもろもろ引き出さないとならない。これも陰陽の関係でしょうか。しかし筋トレ続けて身体鍛えていたらそのトレーニング方法が攻撃の技になるって、どんだけ効率いいんだ。
結局南極、今回の講習会でいろいろ習ったこと、ぜーんぶ連動しているんですよねえ。うーん、師の教えは山よりも高く海よりも深いことよ。