Under the hazymoon

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GoogleAppsで学会サイト構築

学会報作成のお手伝いから関わることになった日本聞一多学会のウェブサイトGoogleAppsでリニューアルして、学会誌のアーカイブもPDFで公開しました。
もともと時代としては宋元だったので近代のそれも文学者の研究はないなと思ってたのですが、一つには学術史への興味から、もう一つには近代研究への興味から、関わったことをきっかけに、新しい研究分野に踏み込むことになったという次第。
そういうわけで以下、チープな人文情報学の事例報告メモです。

その1 学会誌作成

たんに身近に関係者がいたというだけで、まず最初に学会誌を安く上げるために版下を作成するところから手伝うことになったので、そのうち誰かこの時代を専門にしている院生が交代しやすいように、MicrosoftWordのテンプレートでDTPにしました。個人的には横組みにしたかったのですが、業界的にスタンダードなA5縦組みで落ち着きました。

その2 ウェブサイト作成1

最初はフリースペースに活動情報と学会誌の目次を上げる程度で立ち上げました。これも誰にでもバトンタッチできるようにオーサリングソフトなくてもウェブ上でページを作成更新できるサービスを探して、Infoseekのiswebを選択しました。

その3 学会誌のオンライン公開挫折

せっかくだから学会誌をオンライン公開したいよね、ということで論文公開サービスの総本山に突撃してみましたが、J-STAGEにうちは理系に特化していくつもりだかと振られ、CiNiiには学会の規模が100名に満たないためそもそも資格がないという悲しい状況に。

その4 ウェブサイトリニューアル

そんなこんなで学会サイトをGoogleAppsに移行しました。このサービスもWebブラウザ上ですべての操作が行えるため、いつでも担当者を変更できるし、共同で管理することもたやすいし、学会事務局のメールも統合できて便利というのが理由です。
単にGoogle siteを利用するだけでは容量100MBですが、独自ドメインのAppsなら容量10GBなので、論文データを上げてもまあ困ることはないでしょう。ドメイン取得もそのままGoogleまかせで年間10米ドル。これが実質的な学会でのサイト維持にかかる費用ということになります。

その5 学会誌をPDFにして公開

Wordで版下作成を行っていたので、AcrobatでそのままPDFに変換して、後はアップロードして終了です。画像のスキャンとかじゃないのでサイト検索を行うと論文の中身も検索してくれます。

その6 今後の課題

論文情報をRSS配信できんかしら。あとWordとAcrobatをフリーソフトに置き換えれれば。GoogleDocが縦書き対応してくれると、一応そこで全部完結するのだけど、それは僕の方からアクション起こせないので、とりあえずOOoか何か探してみます。
とはいえ、結局バトンタッチする院生が現れずずっとお手伝いしているので、特にそのへんを新規開拓するモチベーションは低いのであった。「デジタル時代の研究経営論」とか題して、こーゆーのCHで発表できないもんでしょうか。それなら少しやる気になれるかも。でも自分で何も開発してないもんな。うーむ。