Under the hazymoon

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ボーン、ジェイソン・ボーン

 といっても、007のような派手さはないんですが、けっこう好きだったりするボーン三部作の最終作を公開初日に見てきました。マグガイバーやマスターキートンを彷彿とさせる、その場の道具で万事解決なところ、ボーンの場合は手近な雑誌を丸めてナイフを持った相手を打ち倒すとか、まあアクションメインなんです、が好きなんですね。
 

 物語は、CIAの非合法暗殺要員がアクシデントで失った記憶を取り戻すため組織と戦う、という5分いらない内容なんですが、ディティールがいちいち細かくて楽しいんですね。逃げ出すときに建物の案内図を確認しながら動いたりとか、そういうのを流れるように行うのがええんです。戦闘もまあ容赦ない感じで、セガール先生のような派手さはないんですが、敵味方ともに攻撃が見栄切りいっさいなしのえげつない代物。カメラも派手な画を見せることなく淡々と。派手なのがエンターテイメントとしては本来より好みなんですが、これはこれでいい感じです。
 
 話はまったく飛ぶんですが、こういう情報戦上等盗聴万歳みたいなの見てると、00が近未来設定のくせに、世界観温すぎるな〜と思います。軌道エレベータみたいな重要施設やホテル・バーなどでまあ不用意に会話すること。東京湾で建物が視認できるあたりから浮上したときも冷めたけど、なんだかなー。一言二言、会話が盗聴されないよう偽装したとかまあそんな科白言わせるだけでもいいと思うんですが。このあたりXもそうですよね。管理社会という設定にしては、ぬるーい。