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共生学と妖怪学

 職場の年報をようやっと入稿しました。InDesign難しいけど、やっぱりWordより便利だー。僕が書いたのは、ニセ科学・妖怪学・研究者の立場性の三題噺で、最近フィールドその他やってる関係上だんだん他人事ではなくなってきてますし、僕の中ではこないだの発表*1と対になる人文工学系のネタだったりします。
 「共生学と妖怪学」ってタイトルは、ほとんどブログで前にコメントした思いつきのまま*2だったりします(^_^;) もっとも方向性は変わってしまいました。根っこは同じですけど。
 

 要旨は次の通りです。
 

 現代社会の抱える種々の困難を解決することを目指して、近年しばしば「共生」という言葉が使われるようになってきた。例えばある分野では「自然との共生」として環境問題の解決を訴え、別の分野では「人と人の共生」として福祉や多文化社会の問題解決を訴えるという具合である。こうした社会的な要請に応えるかたちで学問の世界でも「共生学」の構築の必要が謳われるようになり、現に様々な取り組みが始まっている。
 しかしこうした社会からの要請は、同時に最近「ニセ科学」と科学者から批判されるようなオカルトビジネスや、スピリチュアリズムを強調する癒しビジネスの類への流行にもつながってはいないだろうか。共生学を構築するにあたっては、もちろん核となるべき思想や理論を構築していくことが肝要であるが、その一方で、共生思想の周縁がどこまで達しどのような影響を社会に及ぼす可能性があるか目配りしておくことも、必要ではなかろうか。
 そこで本稿では、まずはじめに上述のあやういビジネスの動向を概観し、それから明治期に社会改革の実学として構想された井上円了の妖怪学を参考として、共生の思想とその周縁部との関係をどう形成していくべきかを検討してみたい。

 
 問題がいろいろあって、ありすぎて、細かくつめていく必要があるんですが、ともかく所信表明はしておこう、といったところです。
 実際に考えている研究方法は、巷間(紙から起こすのはきついからネットかな)に流布しているテクストに計量分析とかをかけてみるというもので、これは共同で研究してくれる人を探さないといけないです。もろさんに教えてもらって自分でやることも考えてますけど、情報系の人に手伝ってもらった方がトータルで考えて戦略的にもいいかなと。いい人いればいいんですが。。。あ、もろさんに紹介してもらって名刺渡した人に連絡とってないや。抜刷できたら送って相談してみよう。
 論文では、一見、思想研究・学術研究に特権的な立場を与えているかのように書いていますが、実際に情報化する段階ではぜーんぶ俎上に載せてしまえ、と思っています。理論武装がまだてんでなので、さすがにそうとは書けませんでした。

*1:http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20070302/p1

*2:http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20061113/p1