Under the hazymoon

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足も腰も弱くて回転できません。

今日は冬の講習会最終日、八大母掌コンプリートならず。三穿掌して回身掌に移る手前でみんなぐったりでした。練習メニューはバッキーズの方をどうぞ
中盤の易筋や対練のできなさぶりを経て、改めて身法が主となる揺身掌と磨身掌をやってみると、あきらかに感覚が変わってきました。もちろんできるようになった、というのではなくって、腰が全然回らーん、足が全然支えられーんということが、よーく分かったということですが(^_^;) 

講習の合間と終了後に李先生への質問を通訳しました。一つは馬歩。八卦掌と易筋経で馬歩の幅や高さに違いがあるのか、というものでした。先生のお答えとしては、馬歩は馬歩でまったく違わない、ただ単換掌などで擺歩した後の馬歩は擺歩側の足がやや外に開いているぐらいだとの由。
すでに僕自身知っていることでしたが、僕が答えてもしゃあないので、李先生に伺ってみました。こうして繰り返し伺うことで、李先生には僕たちがどういうところで迷っているか知ってもらえるし、僕は僕で李先生が同じ内容に対して少しずつ異なった答えを出されるのを聞いて学べるし、質問する人はその人で答えを得るので、三方皆お得なんですね。
もう一つは易筋の韋駄献杵について、手を合わせたときに肘を押さえられた意味について。李先生曰く、それは肘を修正しろとか肘に力を入れろとかそういうことではない。そこを押さえられた状態で開こうとすると鍛えられるべき後背のところに力が入るだろう?そういうことだとの由。僕もついでにやってもらいましたが、なるほど確かにそうでした。これは分かりやすい(^_^)

宴会の席で李先生は、3月からの会員制教室ではみなさん個々の問題を修正していきます、それを自分の仕事だと思って今回は滞在するのだから、とありがたいお言葉。ただ心配なのは、みんなが途中で投げ出さないかどうか。伝統的なものは長くやっても成長してないように思えてしまって、途中で辞める人がいる。みなさんともかく信じてついてきてください、とのことでした。
すぐに結果を求めようとしちゃいかんわけですね。タイムスパンが近代じゃないんで、1年2年でもすぐのうちに入るあたりを分かるようになるまでがたいへんなのかもしれません。「日々是好日」の気持ちが大切じゃないかなと個人的には思ってます。おもしろいのは、例えばこれが具体的な掌法の練習とも同じ構造だということです。すぐに結果を求めて相手を打とうする練習でなく、遠回りして相手を打つ部分からいちばん遠いところを練習するところなんかに、長い練功の道程が凝縮されているように思います。

さてこれで1月は終了。いよいよ3月からは部活の如き怒濤の教室が始まります。行けるとこまで行くしかねえべ!(^^ゞ