Under the hazymoon

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部活055:馬貴派的八段錦?

今日は7月第一回目の教室でしたが、新しいところはやらず6月に学んだ扣歩応用変化の総復習を行いました。李先生がお手本見せることなく、僕たちでひたすら繰り返し。最初の数回を走圏しつつ行った後は、一動作終わったらすぐに扣歩して逆の動作とがっつり。動作を身体に覚え込ませるため走圏を夾まず練習回数を上げるとかそういう目的ではなく、すぐに扣歩で切り返すこと自体が一つの練習なのだそうです。八卦掌の口訣には、

一式単鞭不為奇(単鞭*1一式ではすごいわざにはならない。)
左右循環乃相宜(左右交互に繰り返してこそ使いものになる。)

とあるそうで、千変万化のように見えるものも実は左右に変化を積み重ねていくシンプルなものなのだとか。折叠と形容するのもそういう意味との由。

もっとも今日新しく習ったのはストレッチでしょうか。湿気が身体にたまりやすいときは、通常の気血→筋骨ルートを逆転させて、まず筋骨を伸ばして身体から悪いものを排出してから走圏をした方がいいよ、ということで、馬貴派流のストレッチを習いました。馬貴派には準備運動は必要ない、すぐに走圏をすることが何よりだとばかり聞いていたので、ストレッチの類はないし、しなくてもいいんだなと思ってたら、あにはからんや(^_^;)
やったことは、腕回しと前屈と背伸びと下勢です。一般に行われているものでも馬貴派の動作としてやるとまったく違うものになる、と李先生。確かに腕回しは腰で行うし、前屈は大起式のようにいちばん上まで伸ばしてからだし、背伸びは八段錦の「背後七顛百病消」と言い習わされてるものを腰に注意しながら、下勢は順勢掌でやる最初のやつを行いました。それを全部あわせてもまあ10分前後でしょうか、そこからすぐに通常練習に移行しました。なるほど〜。

*1:太極拳の動作。ここでは技一般の比喩として。