Under the hazymoon

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そうだったのか斜身繞歩

 円であって円でない、斜めであって斜めでない、それは何かと尋ねたら、あ、走圏、走圏。。。
 

 てなことで、ここんところ走圏の歩のすすめ方が分からなくなってきていたのですが*1、けっこう同じ悩みは男性はいったん抱えることがあるみたいよ、と夏目さんから聞いて、これも失敗学と思い、続けて書き留めてみます。
 迷ってしまった原因は、身体のねじりに原因があったのだろうと思います。というもの、最初は比較的熊でもねじっていたし、まして李老師の講習会のときは、ねじりMAX!でした。で、ねじっていたので、けっこう自然にまわって歩けてしまっていた、ということだと思います。ところが、腰の充実を重視するようになると、あまりねじらない方がよく、円も大きな方がいいんですよ、ということになります。それでたぶん曲がれなくなってしまったのではないかと思います。何で曲がれなくなったかというと、足で曲がろうと無意識のうちに思ってしまって、腰を意識しているのに動作は腰主体じゃなくなってしまってバランスがとれなくなったのではないでしょうか。おそらくうまく歩けない違和感の原因はこれじゃないかと。
 結局、抓地と平起平落を雑に行っていたせいで、足があるべきように動かなかったのだと思います。遠藤老師から一歩一歩は直進なんですよと教わったわけですが、最初の頃から繰り返し腰から歩くんですよと教わっていたことはこのことか、腰から足までがそのうち一つのものになりますよと言われていたわけですが、理屈としてみてもそうならなければ要求通りにあることができない、という十分かつ必要条件なのかと一人合点した次第です。
 興味深いのはこうした練功の要求が養生の要求(というか内丹の理論)に合致し、かつ実戦の体裁きにもなるということです。大きな概念のレベルでなく(いや大きなレベルでも一致しているでしょうけど)、細かい動作のレベルでそれが合致している三位一体ぶりがステキです。

*1:http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20061116/p1