Under the hazymoon

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腰→足→手の徹底

 三穿掌のとき、「穿掌が出るときに、更に気持ち回って、小小擺してるよう」に思えていたのですが*1、やはり勘違いしていました。がっくし。
 

 足の動きに注意しないとと思っていたのですが、結局それは手の動きを想定しつつ見ていたため、肝心のところに意識がとどいていなかったんですね。意識は腰におかなきゃいかんのでした。手と足は同時に動かすけど、それは理想としては、腰が動けばそうなるから、であって、未熟者としては仮想的に手足を同時に動かすことで、腰の動きをうながし、腰を学ぶところからはじめると難度も教わっていたのですが、えーと、目の前の動きに捕らわれ、さくっと忘れてました。だめじゃん。
 だから三穿掌で擺歩して穿掌するにあたっても、先に習った直進での穿掌のように走圏の腰を維持したまま動かないといけなかったのです。手で打たず腰で打つというわけです。僕は身体をまわしちゃってその遠心力みたいな感じで打ってたわけです。腰崩れまくり。いかーん。
 遠藤老師の言われる定架の「定」字をないがしろにしてはいけない、という教えは、単に掌法の動作をくっきりはっきり行うことではなく、そのくっきりはっきりの動作は走圏での姿勢を変化の中で保つためにくっきりはっきり行うのだと遅まきながら理解した次第です。
 また三穿掌の穿掌の方向を90度ずつ動かすということもT師兄より教えてもらったのですが、これも90度が正しいという理解ではいけないということになるのでしょう。というのも、実戦を想定するなら敵に四方に囲まれるといっても正しく90度ずついてくれるわけはないですから、実際には様々な角度に動くことになるでしょう。しかし練習の際に、掌法の変化ですら走圏の要求を崩しまくりなのに、更に練習ごとに方向があちこち違って更に変化してしまっては、まあおぼつかないこと甚だしいことは言うまでもありません。90度は腰の動きを保つ練習として最適の角度、あまり回らなければ変化にならないし、回りすぎては変化におっつかないということなのでしょう。

*1:http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20061121/p1