Under the hazymoon

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前へ伸びる88式、後へ沈む88式

馬貴派八卦掌に残された88式套路のうち、中心となる八卦掌の風格での練習をすすめてきているのですが、2月には八卦掌の風格にも二つの方法があるとのことで、また違った動作を教えてもらいました。李先生曰く、練るポイントが違うので動作が違うように思えるが、本来一つの動作であるとの由。つまりどっちも正しいと。
実際、いちばん大きな動作の変更は、前に重心をおいて前後に身体を伸ばしていたのが、後ろに重心をおいてしっかり座るようになったことだったりします。意識してどちらかで行えば、どっちでもかまわないそうです。ただ順序としては、まず前へ伸ばす大きな動作から始め、後へ沈む小さな動作に移る方がよさそうです。
後は個々の動作をどこまで分節化するかで、動作が増えたり減ったりします。今回もそうして増えたところ、ありますね。では主な相違点について。
まず大起式については、帯脉法と肝経法の二つがあり、これまでの横を重視したやり方である帯脉法とは別の、縦を重視する肝経法を習いました。さらに肝経法に対応した起式への移行を習いました。ここはあきらかに前のやり方と違います。
それから重心を後におくことで、途中、掩肘が穿掌に変わったり、後ろを見ずにステップしたり、起き上がりの探掌が両足揃えだったり、微妙な調整が入りました。
最初の両手の撞掌の時点で3つ下がるようになりましたが、ここでポイントは足が同時に上がることだそうです。
それから探穿掌は獅形から最初に習ったものに戻りました。ただ身体の回転など要求が一段階上がっています。
大展鳳翅の後も挑扎から打へ変化するようになりました。
最後の一段はまだちょっとはっきりしないところが残っていますが、だいたいはこんなところでしょうか。

また88式の中から、崩敲法の掌法、連環探穿掌の単操、扣擺転身法の単操(講習会不参加のため未経験)、旋転転身法の単操、挑打/扎の単操を練習しました。いずれも重心をどうおくか、腰をどう回すかが主要なテーマとなっていました。