Under the hazymoon

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晴れ時々八卦掌

燕は去り鷹は進む

単勾八法の二式と三式の違いについて、一つには目線の違いがあるだろうと考えていました。燕は飛んでく方を、鷹は敵の方を見ると。ただちょっと自信がなかったので、もう一度確認したいなあと思っていたところ、講習会最終日にさいわいもう一度教えていただ…

意外に楽しい武器講習

なんだかんだで養生派にとっても武器楽しいですね。単勾式の動作の確認になるし、徒手の動作もきれいだけど、武器の動作もきれいなもんですから。鉞のかたち自体が、用法を聞くだにえげつないですけど、おもしろいかたちなので演舞として見栄えがしそうです…

熊形は坐功に範を求む

含胸亀背や下端腰(提肛吸腎)などの姿勢の要求が椅子に腰掛けてくつろいでいるときの姿勢と同じであることを、李先生はよく話されます。ときには、実際に座った姿勢を維持したまま椅子を外してみせたりしてくださることも。 さて、それでは、手法と歩法につ…

馬貴派の口訣まとめ

体験教室をふまえて、基本的な走圏の口訣をこれまで教わったものからまとめてみました。 1 含胸亀背下端腰 上鬆下緊大力在腿 2 裏直外扣走小歩 上身不動膝下前行 3 平起平落踢門坎 踩蛇頭尾旱地抜葱

馬貴派八卦掌岡山・福岡講習会

李先生による今冬の東京講習会も終わりが近づいてきましたが、岡山と福岡で引き続き講習会が開催されます。 2月16日から3月5日までです。詳しくは以下のサイトをご覧ください。 http://baguawest.ikaduchi.com/Lilaoshiseminar.html http://taiji-yusenkai.s…

手は何よりゆっくり動くのか

李先生がもっとゆっくり練習するようにと言われるとき、何に比べてゆっくり動けばよいのでしょう。李先生より?隣の人より?いいえ、原理的には自分の腰の回転より、だと思います。腰が回ってもいないのに手を動かすから身体がばらつくわけです。一体となっ…

形と式の違い

龍形や熊形は練習するほどに各動作の区切りが判然としなくなり熊そのもの龍そのものになっていくことを練習の目的とするのに対し、単勾式は各動作をはっきりと切り分けることが目的になっていくのだそうです。個々の動作において武器を持っているとしてどう…

多様性の確保と真実性の追究

夏目さんの「八卦掌練習と言葉の不思議」にすごく共感して、長々コメントしてしまいました(>_ 「違うかもしれない」を前提として共有した上で「同じ(方向)だよね」って肯定したほうが、コミュニケーション言語としては生産的 文学などでいえば、それは一つ…

指先に力は込めるが肩は抜け

とか、他は全部動かさないで胸だけ落とせとか、昔はずいぶん無茶ぶりだと思ってたもんですが、いつのまにか、やれと言われたらとりあえずできるようになっていた(^_^;) まあ言われる前からやっておけという話だが、そこはそれ。 しかし姿勢が伸ばしすぎても…

ためをつくると穴があく

ついに単勾八法最後まで学びきりました。もちろん全然できてないわけですが、今後の練習の課題はばっちりです(^^ゞ 熊や龍へのフィードバックがどれだけできるかというのが勝負ですが、とっかかりはいくつかあり、まあいけなくはなさそうです。安定して身体…

燕が鷹を生む

馬貴派的には鳶からは生まれないのでした。まず単勾式をしっかりやって燕ができるようになってから鷹勢を練習した方がよく、両方混ぜるのはよくないそうです。体験教室での鷹勢は教えたことになってないというのはそういうことでしたか(^_^;) それはともかく…

本当に単勾八法コンプリートかも

本当に毎回一つずつ掌法が増えていくので、本当に単勾八法をこの冬の講習会でやりきってしまいそうです。龍形八大母掌と合わせて二掌制覇!やはり部活効果でついてける学生が増えてきてるから、スムーズに進んでるのかしら。 。。。いえいえ、ここからが真の…

型通り曖昧模糊に行う?

今日の講習会では単勾式走圏をいっぱい直していただきました。曰く もっと両手を伸ばす もっと後ろを見る もっと胸を落とす どぐしゃあときつくなりました。。。どうもこれまでの講習会で勘違いして違う方向に修正していたようで、だいぶ身体内感が変わりま…

伝統四大気功の本質と時限装置的部活効果

八卦掌を通じて伝統四大気功のうちの三つ、易筋経、八段錦、五禽戯を少しずつ学んだのですが、それぞれに本質的な学びのテーマがあり、そこにもとづいて練習してこそ意味があるとのことでした。それは一言でいえば以下の言葉になるとの由。 五禽戯=動物の知…

単勾式の秘密は餃子にあり

正しい鈎手のかたちは今期初めて習ったはずのですが、不思議としっくりきて、なんだか前にもやったことがあるような気がしたんです。 どうしてだろう、何度か繰り返してるうちに、はたと気がつきました。 そうですこの親指の使い方は、餃子の皮を包むときと…

練習の基準は痛気持ちいい?

単勾式走圏をがんばってやってたら、ちゃんとゆるまる程度まで手を下げるよう教わりました。ねじったりのばしたりを頑張りすぎたらしい。もちろんただ楽なだけはアウトでしょう。気持ち痛気持ちいいくらい(^_^;)でどうかしらん。

李先生の教え方

李先生の教え方は、最初に具体的な技術を解説したりせず、ともかくまず自分で試行錯誤させるところから始まります。最初に答えを出してからだと、その予断に左右されてきちんと自分の身体と対話することができなくなるから、でしょうか。おおむね毎回の講習…

八卦掌と四神の秘密

今日の講習会で単勾式の極意が「亀蛇相依」であると教わったとき、これって玄武だよなとイメージが頭に浮かんだ瞬間、八卦掌に隠された秘密に僕は気づいてしまいました。 青龍=龍形 朱雀=鷹勢 白虎=獅形 玄武=単勾式 と、実は八卦掌の中には四神の技が隠…

武術の動作が健康によい理由

馬貴派では、養生のために武術を学び、武術のために養生を求めることを重視しますが、そもそもどうして武術の動作が生命の原則にもとづいた健康によいものになっているのでしょうか。先人たちの知恵の結晶だからというのがその手がかりになるかもしれません。…

二の腕シェイプに単勾式、バストアップに龍形掌

女性陣にとって、単勾式は二の腕シェイプによいそうです。確かにのばしてねじりますもんね。 今回改めて単換掌は勁を練る動作であることをはっきりと教えていただきました。単換掌の異なる変化は異なる勁を練るというのも非常に納得。具体的なわざとして練習…

肩凝りには馬貴派印の鷹勢走圏をどうぞ!

1時間いや30分もやればどんな肩凝りも一発で治る(大意)と言われましたが、5分持てばいい方ですよ先生! という訳で、今日は体験教室なのに新たに鷹勢を教えていただきました。 詳しくはバッキーズのサイトで。 http://magui-style.blogspot.com/2010/0…

週刊新潮2010年1月28号で夏目さんが馬貴派八卦掌を紹介

本日発売の週刊新潮で夏目さんが馬貴派八卦掌で日本有数の胃弱の血筋を乗り越えた話をされてます(41頁)。半ページほどですが写真つき。立ち読みせずに買いましょう(^_^;) ちょうどいま、東京では李先生による講習会を絶賛開催中です。 https://sites.google.…

まとめようとするとあがるorz

単勾式の方向転換を身につける基礎になる、緊(かたくし)める単換掌が不安定気味でうーむと思ってたら、緊めてまとめようとする意識ばかりで、しっかりすわるのを忘れていることに気づきました。だから今回は中正の中を練るのかと、ようやく昨日の講習内容…

2010年冬の馬貴派講習会スタート!

無手こそ最高の武器修練とか、怒りをしずめて群がる敵を切り崩せとか、李先生、初日からかっとばしてますが、単換掌や中正の理解が次の段階に進んだりと今回も充実した講習会になりそうです。 詳しくはバッキーズのサイトで。 http://magui-style.blogspot.c…

オシャレFEIYUE

クリスマスプレゼント第3弾で購入。 前に買ったのは指があたる部分がやぶけちゃったので新しいの買おうと第一クリエイティブの通販で購入しました。練習用には布鞋買ってあるけど、こっちも気に入ってるので。ただ前のと同じサイズで買ったらぴったり過ぎて…

李保華老師馬貴派八卦掌2010年冬期東京講習会のお知らせ

馬貴派八卦掌第四代継承者である李保華老師が運営される馬貴派八卦掌伝播中心の2010年冬期東京講習会を開催いたします。 馬貴派八卦掌は、太極拳と同じく中国武術を代表する内家拳の一派であり、民間で伝承されてきたことで伝統的な訓練体系を色濃く残した門…

グーは帯手のグー

李先生が掌法を教えられるときに、特に説明なく手を握っていることがままあって、少し前までは、李先生の癖なのかなと夏目さんや他の人と話したりしてたのですが、最近になって、あれは両手が連動する際に引き手が帯手になっているのだと気づきました。ヒン…

歩く呼吸の伝統

鎌田茂雄『気の伝統−調息法を中心として』*1は、仏典から近代の藤田調和道までが射程に入った良書ですが、その中で歩行時の呼吸法について記した江戸後期の平野重誠(1790〜1867)について言及があります(pp.181-188)。なんでも、白隠禅師の弟子の東嶺から…

用法を特定しない単換掌練習の意味

単換掌について、夏の講習会では扣歩応用と擺歩応用で十以上の変化を習いました。もっとも、そうしたことを念頭において単換掌の練習することにどれだけ意味があるのかといえば、ちょっと微妙でしょう。例えば初学者が単換掌の練習でよく陥りがちな間違いに…

円の大きさは身法で決まる

走圏や掌法において足の向きは身法で決まることを書きましたが、その話をバッキーズでしていたとき、夏目さんから走圏の円の大きさについて、同じような考え方で最近歩いていると伺いました。前は地面に線を引いたりあらかじめ円を設定して走圏していたけど…